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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2026.10.02

まちの自然体験ラボの代表として自然観察会などを企画・運営する 長澤 亮さん 中原区在住 33歳

  • 長澤 亮さん (写真1)

「自然」でまちの魅力伝え

 ○…結婚して子どもを育てる中で、川崎には自然が少ないことに気づいた。「都会の中でも、普段生活しているまちの小さな自然に触れれば、新たなまちの魅力が見えてくるのではないか」そんな思いを胸に、今年1月に『まちの自然体験ラボ』を立ち上げた。夢見ヶ崎動物公園を中心に、子ども向けの自然観察会やカブトムシの標本作りなどのワークショップを企画・運営。100人以上の子どもたちに自然の楽しさを伝え、まちに笑顔を作り出してきた。「あまり関心がない人にも伝わるようにわかりやすい説明を意識している」と心を配る。

 ○…ワークショップでは、単なる生き物のおもしろさだけでなく、人間が介入することの影響も伝える。カブトムシの標本作りでは、あえて東南アジアの種を標本に採用することで、「もし生きている個体を日本の山に返してしまったらどうなるか」と子どもたちに問う。自然は決して遠くではなく、自分たちの生活とつながっていると説明し、生きることの本質を問い直す。

 ○…きっかけは幼稚園児の頃。たくさん捕まえたダンゴムシを先生に見せて褒められ、生き物にのめり込んだ。「好きなことを好きと言っていいんだと肯定してくれたのがうれしかったんです」と目を細める。その探究心は衰えることなく、大学では生物学を専攻。川崎に移り住んで子育てをする過程で、人と自然の関係に着目したことが、今の活動につながっている。

 ○…活動は家族の支えあってこそ。だが以前、自宅で昆虫標本を作っていた際、妻のマニキュアの除光液を無断で使い、こっぴどく怒られたというエピソードも。「あの時は平謝りでした」と頭をかく姿に、親しみやすい人柄がにじむ。

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