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川崎区・幸区 人物風土記

公開日:2026.10.30

オリジナルアート作品『WE NEED THE PUNK』のクリエイターである Masalennox(マサレノックス)さん(本名:佐野正彦さん) 川崎区東門前在住 57歳

  • Masalennox(マサレノックス)さん(本名:佐野正彦さん) (写真1)

温めた思いを、今こそ

 ○…25年のロンドン生活に終止符を打ち、地元の川崎に戻った。現在は近未来を舞台にしたオリジナルアート『WE NEED THE PUNK』で、AIを駆使した絵画や工芸品、物語を制作。8月にはその一環として、東門前小のわくわくプラザで作品の電子紙芝居を披露した。人々の感情が形となった熊のキャラクターは子どもたちに好評で、「物語にのめり込んだ子たちがキャラクターの名前を叫んだり、描いた絵を持ってきてくれたりするんですよ」と優しい笑みを浮かべる。

 ○…小さい頃から図工や美術が得意だった。服飾の専門学校でデザインを学び、デザイナーとして活躍。さらに学びを深めようと、26歳で単身ロンドンに渡った。英語を身に付けてからファッションの本場・フランスに向かう予定だったが、現実は厳しく、金銭面で限界を迎えた。たどり着いたのが、世界的なレストラン・NOBUでのウエーターの仕事だった。

 ○…キャリアを積み、ハンガリーではマネージャーとして新規店の立ち上げを経験。レストランに置く花や内装の装飾を任されたこともあった。だが本当にやりたいのは、デザインそのものだった。「デザイナーとして、内側から沸き起こる創作欲を爆発させたい」25年もの間くすぶっていた思いを表現する場所は、地元の川崎しかなかった。親しかった友人が亡くなったのも時の運。友人が好きだったパンクと、自らの反骨心としてのパンク、そして長く住んだイギリスのテディベアを重ね合わせ、作品が生まれた。

 ○…自宅にはアメリカンショートヘアの猫が二匹。「自由なところが好き」と言い、創作の疲れを癒してもらう。昆虫好きの一面もあり、ヘラクレスオオカブトだけで50匹も飼育している。

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