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川崎区・幸区版 公開:2011年7月22日 エリアトップへ

今月9日に小田のゆりかご幼稚園に絵本の図書館を開館させた園長 荒井 晶子さん 横浜市在住 75歳

公開:2011年7月22日

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絵本は心の宝物

 ○…読み聞かせをはじめ、絵本を通して親子のコミュニケーションや子どもの心の成長を促す活動を約50年に渡って行っている。これまで集めた絵本はおよそ5千冊に及ぶ。本棚に収まらないからとダンボールにしまい日の目を見なくなった絵本もあった。そんな中、「絵本の置き場所を確保し、地域の人にも貸し出しが出来るようにしよう」と、倉庫になっていた幼稚園の3階を改装し、今月9日、絵本の図書館を完成させた。

 ○…横浜市立大学に在学中、父親が設立した幼稚園の園長に推薦された。尊敬する父親の力になりたいと、22歳で園長代理を引き受けた。学生時代の専攻は地理学科。幼児教育とは無縁だったこともあり、初めは「園児にどうやって教育をすれば良いのか?」と悩んだ日々が続いた。それでも大学院の心理学科に通い、教育方法を模索していた。そんな最中にバージニア・リー・バートン氏の絵本と出会う。当時の日本の絵本には無い迫力や華やかさという魅力があったという。早速園児たちに読んで聞かせると、子どもたちは大喜び。それから様々な絵本を読み聞かせるうちに絵本が子どもたちの共感力や自主性を育むことに気がついた。「絵本は子どもの心を育てる宝物です」

 ○…もっとも、日本での絵本の評価はまだ低く、幼児に与える影響についてもあまり知られていないという背景もあり、大人たちが良い絵本を選べないでいるとも語る。では、良い絵本とは?「30年以上読み継がれている作品に多い」ときっぱり。「それらには死や裏切りなどハッピーエンドではないストーリーも含まれている。幼少時代からそうした事実を感じることで将来的に辛いことにも立ち向かえる力が育つ」。今回開設した絵本の図書館には、親になった大人が良い絵本に出会い、子どもと共に成長できる場になるようにとの思いもこめられている。
 

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