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相模原市連協の会長で、ほかほかふれあいフェスタ2012の実行委員長を務める 鎭守(ちんじゅ)健一さん 上溝在住 74歳

公開:2012年9月13日

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どんな障がいでも学校へ

 ○…「相模原市障害児者福祉団体連絡協議会」(以下:連協)の会長を務め、12の福祉団体をまとめる。73年、現「相模原市手をつなぐ育成会」に加入。以降、40年に渡り福祉の向上に尽力している。9月29日(土)に行う、障がい福祉推進を目指した行事「ほかほかふれあいフェスタ2012」では実行委員長を務める。

 ○…働きづめだった29歳の時、生まれた次男が「精神薄弱者」(今の知的障がい者)として医師に診断され、生活が変わった。「この子に限ってそんなはずはないと、最初は信じられなかった」。当時、市内に養護学校はなく、次男の将来のことで不安が募るばかり。特別扱いをされる公立小学校での教育は望ましいものではないと感じていた。そんな中、育友会に加入して他の親と交流することで、学校に通うこともできない子がいると知る。実状を打開すべくメンバーと署名活動を行い、相模原養護学校の設立にまで漕ぎ付けた。開校時は専門的な指導を受けられると安堵した。

 ○…幼い頃から車や電車など、動く機械が好きで、今でもSL模型の部品を集めている。しかし、「連協の仕事に追われて組み立てる時間がない」と苦笑い。最近では、故郷の鹿児島で農業をしていた母の面影を追い、農園を借りて野菜の栽培を楽しんでいる。季節ごとに様々な作物に挑戦するも、「今年は雨が少なくて、野菜の生育が悪くて困るね」と残念がる。

 ○…「どんな障がいがある子でも学校に行く権利はある」。力強い言葉の裏には自身が体験してきた不安や世間への不満など、知的障がいの子を持つ親の気持ちが垣間見えた。養護学校が設立された今、課題も抱えている。学校の増設、障がい者教育専門の職員の増員など、改善のために骨を折る毎日。今後も障がい児にとっての優しい社会を目指して走り続ける。
 

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