中学生硬式野球チーム「海老名リトルシニア」の監督として、全国3位に導いた 飯塚 良二さん 上溝在住 55歳
「立派な指導者を育てたい」
○…8月9〜13日の「第6回全日本中学野球選手権大会ジャイアンツカップ」で、監督を務める「海老名リトルシニア」が全国3位に輝いた。上溝の小さなホームグラウンドで約90人を指導。全国1300チームが目指す同大会で入賞を果たした。「競って競って、常に綱渡りをしているような気分だった」と安堵の表情を浮かべた。
○…市内出身。上溝中学で野球部に入部。上下関係が厳しく「しょっちゅう辞めたいと思った」と振り返るが、我慢強く続けるうちに主将としてチームをまとめる存在に。高校でも1年から3番でレギュラーの正捕手として活躍するなど、順風満帆の野球人生を歩んだ。しかし、社会人チームに在籍後、自分と周りのレベルの違いを見せつけられ、チームに所属していた5年間の多くをベンチで過ごした。今となってはその挫折も、指導者としては大切な経験だったと実感している。
○…趣味は時代劇を観ること。「昔は面白さが分からなかったけど、思えば親父も同じように時代劇を好んで観てたよ」。しかし、市役所に勤務する傍ら、週の大半はホームグラウンドで指導にあたっているため、なかなか観る時間がないのが現状だ。それでも多忙な中で野球に打ち込めるのは、社会人チーム在籍中に出会った妻のサポートがあったからと感謝する。育児も任せっきりだった。今では息子・娘ともに成人し、好きな道を歩んでいることに喜びを感じている。
○…選手には、コツコツと努力を積み重ねることの大切さを訴える。練習においてもチームは常に全力投球。年間100試合をこなせる選手を育成し、来年は同大会で優勝を目指す。「ここでの経験を高校で活かし、最終的に立派な指導者になって地元に帰ってきてほしい」。教え子が率いるチームの試合を観戦するのが、老後の一番の楽しみだ。
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