共生社会を目指して市が策定したキャッチフレーズ「共にささえあい 生きる社会」をイメージしたラッピングバス(車体利用広告)の出発式が11月29日、市役所正面玄関で行われ、加山俊夫市長やデザインした女子美術大学3年の加藤乃梨佳さんらが出席した。12月3日から9日までの障害者週間に合わせ、多くの人の目に触れるバスを通して障害への理解をより深めてもらう狙いがある。
出発式にはほかにも、市障害児者福祉団体連絡協議会の鈴木秀美会長、沼倉孝太市議会議長らが出席。加藤さんのデザイがラッピングされたバスも初めて市民にお披露目された。加山市長は「素晴らしいデザインを提案して頂いた。バスを通じて障害への理解を深めて頂ければ」と話した。
今年8月、市は障害に関する理解啓発のためのキャッチフレーズ「共にささえあい 生きる社会」を策定。これを周知させようと、イメージとなるデザインを広く公募し9点の応募があった。選出された女子美術大学3年の加藤乃梨佳さんは昨年、市内の特別支援学校を訪問した際に感じた、「人と人との関わりの大切さ」を表現したという。出発式の挨拶で加藤さんは、「デザインで使用している『♪=音楽』の広がりのように、この街にも互いに理解し合う心が広がっていけば」と話した。市障害政策課によると、運行するラッピングバスは2台で、来年の2月末まで市内を走行する他、加藤さんのデザイン画はポスターや横断幕などで啓発に使用していくという。
8日まで各地で啓発
「障害者週間」に合わせ市では、様々なイベントや展示を開催している。
明日8日(金)まで「心の輪を広げる体験作文・障害者週間のポスター」展があじさい会館で、また市役所本館1階では、リオパラリンピック競技の写真展示が行われる。
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