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「64年」の歴史に挑んだ夏 県相出身 宮崎晃亮投手

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掲載号:2018年6月28日号

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取材に答える宮崎投手
取材に答える宮崎投手

 3年前の夏、県立相模原高(県相)のエース・宮崎晃亮投手は64年にも及ぶ歴史を乗り越えようとしていた。それは、県立希望ヶ丘高校が1951年に達成して以来となる県立高校としての神奈川県制覇。1万6千人もの観客の前でついえたその挑戦と、その後の野球人生に迫った。

 宮崎投手は旭中学校(緑区)時代から投手として活躍。名将として知られる県相の佐相監督に声をかけられ、市内随一の進学校である同校の入試を突破し入学した。

 入学当初、179cm60kgと細身だったが、同校の「名物」20リットルの水入りポリタンクを持ってのダッシュなどを重ね筋力を強化。「グチグチ言いながら、自分のためにやっていました」と笑うが、その結果、身体は大きくなり3年時には体重が70kgまで増加。下半身が強化され、安定した投球が可能となった。

 2年時秋からはエースとして、最速140Kmの速球を武器に活躍。「打ち勝つ野球」を志向するチームは攻守がかみ合い秋の県大会で躍進し、4強に進出。選抜高校野球で設けられる「21世紀枠」の基準を満たし、選出が期待された。しかし、吉報を告げる電話は鳴らず、甲子園の土を踏む千載一遇のチャンスを逃してしまった。悔しい結果となったが「自分たちも私立の強豪と張り合える」と宮崎投手、チームは自信をつかむ。続く春の県大会はさらに上位へ進み、決勝では敗れたものの準優勝を果たした。

横浜高校と激突

 そして迎えた「高校最後の夏」。初戦となった2回戦、百合丘高戦に先発した宮崎投手は絶好調。14三振を奪う好投で勝利する。続く3回戦も危なげなく勝ち上がり、迎えた4回戦。相手は春夏合わせ5度頂点に輝く横浜高校。「当たるなら連投中より早い方が良い」と、強敵との一戦も宮崎投手に気負いはなかった。

 2015年7月20日。決戦の舞台はサーティーフォー相模原球場。歴史を塗り替える一戦に挑む同校を後押しすべく、会場には1万6千人が詰めかけた。甲子園へ駆け上がる舞台は整った。

 試合前、長くバッテリーを組む本郷佑弥捕手からは「普段通りいこう」と一言。「この期に及んで違う事をしても仕方ない」と平静を心掛けた。しかし、相手の胸に刻まれる「YOKOHAMA」の文字が心を揺さぶった。初回からボールがバラつく。2回に相手打線に捕まり2点を献上。プロ注目の藤平尚真投手(現・楽天イーグルス)と対峙するには重い点差だった。

 宮崎投手とナインはここから粘りを見せ、強打の横浜打線を3失点に抑えるも、最後まで藤平投手を崩すことはできなかった。0対3。「64年」への挑戦は相模原の地で幕を閉じた。

 宮崎投手は高校卒業後、立教大学へ進学。六大学リーグに所属する野球部に入部し、出番は限られるも、中継ぎ投手として昨年は春のリーグ優勝、大学日本一を経験している。高校での3年間を振り返り「仲間に支えられ、我慢することの大切さを学びました」と振り返る。この夏の主役の高校球児には「後悔することを恐れず、全力でチャレンジしてほしい」とエールを送った。

最後の一戦・横浜戦で白球を投げ込む宮崎投手
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