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さがみはら中央区 経済

公開日:2019.09.05

酒に一途 基本に忠実
株式会社 紀伊國屋(上溝)

  • 本社前に立つ佐藤善久社長

 上溝本町の丁字路にある「紀伊國屋」の看板が乗った自社ビル。地元住民なら一度は目にしたことがあるのでは。酒類の卸問屋として法人組織化したのは1954年だが、歴史を紐解くと1877(明治10)年には麹の製造業を始めていた記録が残っている。

 そして気になる社名の由来。3代目の佐藤善久社長によると「創業者が修行した麹屋が『紀伊国屋』という名で、その屋号を暖簾分けしてもらったからではないか」とのこと。大手書店や高級スーパーマーケットの屋号と表記や響きが似ていることもあり、道行く人に「何屋さんなの?」と聞かれることもしばしばだという。

 創業以来、大手酒造メーカーと特約を結び続け、現在は首都圏約1500店と取引をする県内随一の卸業者に成長した。近年の健康ブームや若者のアルコール離れなどで、酒販業界は厳しい状況に置かれているが、自社が進む道はシンプルだ。きちんと小売店に商品を届けることで信用を得て、その信用をもとに販路を拡大していくこと。創業当時から変わらないルーティーンを社員総出で実行していく。

 今年8月からは、地元サッカーチーム「SC相模原」とスポンサー契約を結んだ。佐藤社長は「相模原発祥の企業として地元への貢献に力を入れていければ」と語った。

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