さがみはら中央区 社会
公開日:2020.12.17
食肉協同組合
「出荷減の生産者」を応援
企画などで「国産」PR
市内にある精肉店らで構成される「相模原食肉協同組合」が現在、新型コロナの影響で出荷数の減少に悩む、牛や豚の国内生産者を救おうと「国産肉」のPRに力を入れている。
今年6月から8月までは、同組合が加盟する「全国食肉事業協同組合連合会」の国内生産者を応援するキャンペーンに賛同。出荷数増につなげるため、相模原食肉協同組合の面々も店頭に国産肉をPRするポップを掲示したり、店頭での販売だけでなく、より販路を増やそうと通販や弁当事業などにも取り組む店舗が見られた。
このキャンペーンのため、国産肉を使った、自家製ハンバーグや牛カルビなどを通販で売り出したという組合理事長の杉山仲雄さんは「1カ月ごと異なるメニューを出すことが条件だったが、お客さんにとても好評だった」と笑顔。「これから年末年始にかけてお肉を食べる機会が増えるが、ぜひ国産肉を食べてもらえればと思います」と話している。
「甘い香り」魅力
杉山さんによると、国産肉の魅力として「甘い香り」を楽しめる点が挙げられるという。種類によっても異なるというが、国内独自の飼育方法やえさにより、「ラクトン」と呼ばれる香り成分が大量に含まれていることが要因で、国産の牛肉であれば、しゃぶしゃぶやすき焼きに適しているのだという。「外国産も美味しいけどね。料理内容によって使い分けても良いかもしれません」と杉山さんは九州から取り寄せているという国産肉を手にしながら話している。
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