初戦は強豪サントリーと21日 本拠地・ギオンスで
新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期となっていたラグビーの日本最高峰・トップリーグ(TL)が2月20日(土)に開幕する。昨シーズン、13年ぶりにTLへ参戦し、念願の初勝利をあげた三菱重工相模原ダイナボアーズは翌21日(日)、仕切り直して臨む今季の初戦で本拠地の相模原ギオンスタジアムにサントリーサンゴリアスを迎え撃つ。午後2時キックオフ。
TLは当初1月16日の開幕が予定されていたが、複数のチームから新型コロナの陽性者が出たことから延期となっていた。三菱はクボタスピアーズとの開幕戦が組まれていたが、大会日程の変更に伴い、初戦は強豪・サントリーと相まみえることとなった。
今季の三菱は、土佐誠選手(FL/No.8)とフィジー代表経験もあるトーマス優デーリックデニイ選手(LO/FL)の共同キャプテンを中心に、チームの支柱的存在であるマイケル・リトル選手(CTB)、元U20オーストラリア代表の新戦力シャムベックラー・ブイ選手(PR)、ニュージーランド代表21CAPのコリン・スレイド選手(SO/FB)、神戸製鋼やパナソニックでプレーしたイーリ・ニコラス選手(SH/SO)、パナソニックから移籍したラトゥクルーガー選手(WTB)らの布陣で臨む。
対するサントリーは、TLで数多くの優勝を誇る実力者。中でも注目は、2019年ワールドカップでもニュージーランド代表としてチームをけん引したボーデン・バレット選手(SO)だ。ラグビー王国での豊富な代表経験に加えて、2016年、17年にはワールドラグビー最優秀選手賞にも選出された輝かしい経歴を持つスター選手で、今季のTLで最も注目を浴びているプレーヤーの一人だ。
開幕戦では、「オールブラックス(ニュージーランドナショナルチームの愛称)」で活躍するバレット選手と三菱・スレイド選手の2人が同じフィールドで激突。ともに試合をコントロールするSOを持ち場としており、世界最高峰の司令塔対決にも関心が高まる。
過酷な山「登りきる」
開幕を前にグレッグ・クーパーHCは「今季はさまざまな困難がありましたが、チーム全員で乗り越えてきました。今季は『世界で最も困難で過酷な山』への登頂に例え”CLIMB THE MOUNTAIN”『登りきる』をテーマとしました。目標を達成するための準備、周りの人たちへの信頼、そして目標を達成するための勇気が必要とされます。チーム全員で目標を達成したい。まずはシーズンが開幕されることに感謝し、応援してくださる相模原の皆様とともに全力で戦います」とコメント。土佐、トーマス両主将は「いよいよトップリーグが開幕します。開幕戦を地元相模原ギオンスタジアムで行えることを心からうれしく思っています。一度は延期になってしまいましたが、チームはすぐに気持ちを切り替えしっかりと準備を進めてきました。初戦のサントリーは、例年トップリーグ上位となっている強豪チームであり挑戦者としてすべてをぶつけることができることがとても楽しみです。皆様の応援が私たちの力になりますので、温かいご声援をよろしくお願いします」と意気込みを述べた。
ここに注目 オールブラックスの俊英コリン・スレイド選手
今季、フランスのポーから新加入した元ニュージーランド代表の司令塔。母国のクライストチャーチ・ボーイズ・ハイスクールでは全国大会を連覇し、卒業から3年後には世界最高峰のプロリーグ・スーパーラグビーデビュー。22歳にしてオールブラックスに選ばれたエリートラグビープレーヤーだ。2011年と15年のワールドカップには代表チームの一員として出場し、いずれも優勝を経験している。
三菱では、ラン・パス・キックの高いスキルはもちろん、ゲームをコントロールする戦術眼も必要とされるSO(スタンドオフ)と、最後の砦として相手の攻撃を水際で防ぎ、時には最後尾から攻め上がって味方のチャンスメイクも求められるFB(フルバック)のポジションを務める。
世界トップクラスのプレーヤーが三菱のラグビーにどんな変化をもたらすのか。今シーズンの見どころの一つだ。
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