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ボクシングで全国制覇 上溝小6年 波多野善さん

スポーツ

掲載号:2021年9月9日号

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果敢に攻め続けた決定戦(青が善さん)=波多野淳さん提供/メダルと賞状を身に付けて笑顔の善さん
果敢に攻め続けた決定戦(青が善さん)=波多野淳さん提供/メダルと賞状を身に付けて笑顔の善さん

 8月に行われた日本ボクシング連盟が主催する「第8回全日本UJ(アンダージュニア)ボクシング王座決定戦」の小学生男子34kg級で、上溝小6年の波多野善さん(12)が優勝した。善さんは昨年も関東大会で優勝するものの、新型コロナウイルス感染症の影響により全国大会が開催されず晴れ舞台を奪われたが、今回その無念を果たした。

兄と共に練習

 善さんがボクシングを始めたのは小学3年生の頃。経験者の父親の淳さんの影響で、4つ上の兄の陽さんと一緒にボクシングを習い始めた。元々体を動かすのが好きで、すぐにボクシングに熱中。リングの上で恐怖を感じたことはなく、「いつもワクワクしている」と笑顔。練習より試合が好きで、リングに上がってからは「楽しくて仕方ない」という。淳さんは善さんを「運動神経は兄より良く、要領がいいタイプ」と評する。

 陽さんが県外の高校に進学するまでは、朝は2人で走り込みを行ったり、放課後には共にジムで鍛錬を積むなど切磋琢磨してきた。陽さんは「第1回キッズボクシング統一王座決定戦」でアマチュア代表として40kg級制覇とMVP獲得の快挙を成し遂げたことも。善さんは「兄のことを意識したことはない。自分は自分」とマイペースに研鑽を重ね、実力をつけてきた。

父と二人三脚

 昨年から続くコロナ禍でジムに通えない日々が続くも、大会に向けて自宅を中心に、淳さんと二人三脚でトレーニングに励んだ。走り込みを中心にスタミナをつけることに重きを置いた。

 その努力が実を結び、4月から開催された神奈川、関東、東日本の予選会を勝ち抜き、東日本代表として決定戦に臨んだ善さん。危なげなく駒を進めるも「ちょっと驚いていた。ここまで勝ち進めるとは思わなかった」と振り返る。

 決勝戦の西日本代表選手は善さんと同じサウスポーで、「やりにくい」状況が続くものの積極的に前に出て攻め続けた。普段の練習の成果が出せれば勝てると信じ、着実に打撃を与えて判定3対0で勝利を収めた。

 善さんは「優勝できてよかった。うれしい」と笑顔を浮かべつつ、「中学生に上がるともっとレベルが強い選手がいるので、浮かれないようにしたい」と気を引き締めていた。
 

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