東京五輪の事前キャンプをめぐり、相模原市では、カナダ代表ボートチーム、ブラジル選手団のホストタウンとして市内小中学校の子どもたちが手づくり品を贈ったのをはじめ、市民グループらが囃子の演奏など精一杯のもてなしで選手たちを力強く応援した。コロナで対面による交流は叶わなかったが、そうした思いに選手たちも感謝の意を示すなど「心の交流」が生まれていた。
緑区名倉の施設「研修センターふじの」に滞在していたカナダ代表ボートチーム。オンラインでの交流や地元小中学生を迎えた練習見学を行ったが、感染予防を踏まえ、住民と選手たちとの対面での交流は実現できなかった。
それでも、貴重な機会に地元ならではのもてなしで選手たちを送り出そうと、藤野囃子保存会らが協力。選手たちが施設を出てから駐車場のバスに向かうまでの間に太鼓などをセットし、乗り込む選手たちに演奏を届けた。選手たちはその様子を笑顔で撮影。沿道に駆け付けた住民にも手を振って応えた。後に選手たちはカナダの報道機関の取材に対し、「素晴らしいもてなしを受け、力になった。歓迎してくれた皆さんに感謝している」と答えている。
一方、ブラジル選手団は競技ごとに分かれて入国し、滞在期間も短く公開練習や交流事業も行えずにいた。そうした中、市が事前に呼びかけていた応援旗などの贈呈について、小中学校5校と民間の学童保育が応じ、急ピッチで製作。完成後、子どもたちの気持ちのこもった応援旗や手づくりのメダルがチームに贈られると、すぐに練習会場に掲示された。選手たちは子どもたちの思いを背に練習に励むとともに、SNSで紹介するなど感激した様子を見せた。中には「相模原、ありがとう」とお礼のメッセージを寄せたものもあった。
市の担当課は、「ホストタウンとしての関係はこれからも続くので、ぜひ市民との交流ができるよう関係を継続していきたい」と話している。
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