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公開日:2026.03.05

東日本大震災15年
市民が見た福島の今
被災者と出会い自らも発信

  • ツアーで視察した中間貯蔵施設(左)と請戸小学校=吉田さん提供

    ツアーで視察した中間貯蔵施設(左)と請戸小学校=吉田さん提供

  • 体験を話す吉田さん

    体験を話す吉田さん

 東日本大震災から15年が経とうとする中、未曽有の大災害の記憶と思いを今に繋ごうと活動する人が相模原市にいる。市内でカフェを経営する吉田さおりさんは昨年、数年前に市内に越してきた被災者との出会いをきっかけに、福島県の被災地をめぐるツアーに参加し現状を目にしてきた。2月には報告会イベントを主催し、現地での体験を話した。

 吉田さんは昨年震災を題材にした『1/10Fukushimaをきいてみる』というドキュメンタリー映画を鑑賞するイベントに参加した際、福島県で被災した人と知り合い、改めて震災について考えたという。「発災当時はテレビで見ていた、いち視聴者だった」と振り返る。(公財)福島県観光物産交流協会が実施する「ホープツーリズムモニターツアー」に参加し、原発事故の甚大な被害を受けた大熊町や双葉町などを訪れ、被災した人の話や汚染土を貯蔵する施設を視察した。震災以来初めて被災地を見た感想は「まだ何もない」だった。

 この体験を踏まえ、自身が経営するカフェ「brownrice」(並木)で、小さい規模でも発信していく必要があると思い、ツアーの報告会を開催した。「『知った』ということが重要だと思う。大きな運動はできないけれど、だからこそ考えるきっかけとして対話の機会を作れれば」と話した。

避難者13年がピーク

 市生活福祉課によると震災発生後、被災地から市内に避難してきた人は2011年5月時点で252人だったという。以降、13年6月の414人をピークに近年は減少しており、25年は276人が避難者として記録されている。ただし、集計は避難者による申告を基本としているため、一時的に市内に避難していたが、その後定住した人も含まれる。

 また、市では11年に避難者向けの相談窓口を開設。その年には354件の相談が寄せられ、避難先での支援や減免の制度に関する問い合わせが大半を占めた。徐々に窓口の利用者は減少し、21年の1件を最後に現在まで相談件数は0となっている。現在も窓口を設置していることについて担当者は「閉じることはおそらくない。必要としている人がいれば相談してほしい」と話した。

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