ユニコムプラザさがみはら(南区)の受付前にある展示場所に、女子美術大学大学院2年の増井萌さんが制作した木彫の女性像「objective room」が展示された。増井さんは「彫刻を見る機会は少ないと思うので、多くの方に見てほしい」と話している。
(9月27日起稿)
一本の丸太で表現
増井さんの作品は、一本のクスノキをチェーンソーなどで削って作られており、試着室と女性が一体になっている。試着室のカーテンと女性のスカートがつながっており、流れるような曲線や女性の表情など大胆で繊細なアート作品となった。
増井さんによると、作品に冠した「objective」(客観視)には、試着室が自分を他人事のように見られる部屋だとし、作品を客観視する鑑賞者も含めた作品との思いが込められている。また、「試着室と女の子のスカートが融合していて、後ろに回らないと見られない。彫刻は360度見られるのが醍醐味。色々な角度から楽しんでほしい」と話した。
コロナ下での作業
制作期間は約6カ月。大学に通うことができなかった期間もあったが、大学から制作場所を提供してもらうと集中的に仕上げた。
ユニコムプラザに展示されるようになったのは、今年3月に東京都美術館で開かれた女子美術大学学生選抜作品展「JOSHIBISION2020」で同作品を展示していたところ、その作品を見た人の推薦があり決まったという。増井さんは「6年間通っている相模大野に、自分の作品が展示されて嬉しい」と感想を話した。
※施設はあす再開予定
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