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さがみはら中央区 スポーツ

公開日:2022.04.07

相模原出身女子プロレスラー・渡辺桃選手
ブラックピーチ国技館で2連勝!
相模原市在住 柳川雅史

  • タイミングよく渡辺選手(手前)のキックが決まる=3月27日、両国国技館(撮影:柳川雅史)

  • ベルトを手にふてぶてしい表情の渡辺桃選手=3月27日、両国国技館(撮影:柳川雅史)

 強くてカッコいい女子レスラーが勢ぞろいする女子プロレス団体スターダム。その人気は留まるところを知らず、3月には26日・27日と2日続けて両国国技館で大会が開かれるほどとなっている。その中でもひときわ異彩を放っているのが『相模原のスター』渡辺桃選手(22歳)だ。

極悪に造反

 渡辺選手は生え抜きの選手として小規模だった頃から同団体を支え、極悪ユニットとの抗争では先頭に立って仲間たちを守ってきた。ところがその極悪ユニットは「荒々しい桃が見たい」と揺さぶりをかけ、執拗に悪の道への誘いをかけてきた。これを頑なに拒んできた渡辺選手だが、昨年12月にまさかの造反。後輩のお守り役はもうご免だと、それまでの仲間を蹴り散らし、強くて非情な黒い桃・ブラックピーチとして、リミッターの外れた荒々しいファイトを繰り広げるようになっていた。

両国2連戦

 まず26日は仲間の覆面レスラーと組み、タッグ王座の葉月選手らのチームと対戦。目まぐるしく選手が入れ替わるスピード感あふれる試合展開となったが、最後には相手をマットに叩きつける渡辺選手の得意技「ピーチサンダー」が炸裂。タッグ王座のベルトを手にした。

 翌27日はその葉月選手との1対1の対戦。葉月選手はスピードとキレのよい技が定評の選手。対する渡辺選手には重量感あふれるキックがある。実は、葉月選手はしばらくリングから遠ざかっていた復帰選手。互いが若手の頃は同じユニットで手を組み、その後は葉月選手が極悪ユニット入りしたため、敵対関係として激闘を繰り広げてきた。皮肉にも今回の対戦はその因縁の相手と立場が入れ替わったことになる。

 試合は予想通りの激しいものになった。昨日のリベンジを果たすべく葉月選手はシューズの側面で相手の顔面を思い切りこすったり、髪の毛を掴んだまま放り投げる荒れ技を連発。対する渡辺選手は重いキックを相手の胸や頭に強烈に叩き込む。その威力は葉月選手が宙に舞うほど。そして最後には相手の背後に回り、股下から手を入れてすくいあげ、そのまま後方に反り投げて固める必殺の「ピーチサンライズ」が爆発。短いながらも熱のこもった死闘に終止符が打たれた。

 勝利を飾った渡辺選手は「普通に勝っちゃった」と余裕のコメント。快進撃を続けるブラックピーチ。果たしてこのまま悪の道を突き進むのか。それとも・・。

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