さがみはら中央区 社会
公開日：2022.07.21
企業レポート
求職者を訓練、社会へ輩出
相菱エンジニアリング
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同社内での訓練中の様子＝同社提供
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取材に応じた中尾社長
再就職や転職、スキルアップを目指す人が、無料の職業訓練を受講できる求職者支援訓練制度。一定の条件を満たすと、雇用保険か、月10万の生活支援給付金を受給しながら訓練を受けることができる。また、訓練開始前から訓練中、訓練終了後までハローワークが求職活動をサポートする。
同訓練は民間訓練機関が厚生労働大臣の認定を受け実施するもので、厚生労働省によれば、２０２０年度には全国で約２万人が受講している。
市内で唯一
機械や電気の設計、派遣事業などを行う相菱エンジニアリング（中央区相模原）では、機械製図の技能が身につく「ＣＡＤ教育」の求職者支援訓練を行っている。ハローワーク相模原によれば、同訓練を実施している民間企業は現在、市内で同社だけだという。
同社では、２０１７年から毎年、６カ月間の訓練を実施。累計30人の卒業生を輩出し、社会へ送り出してきた。講師は機械設計の実務経験者が務めており、現場で役立つ経験談も交えて講義を進めている。卒業生の就職先は地元の中小、大手企業などさまざま。受講者本人の意志を尊重しながら、一人ひとりの適性を見て就職先の紹介も行う。
中尾眞由美社長は、「訓練を行う目的は技術者の育成だけではない」と話す。６カ月間、毎日訓練に通うことで、社会復帰のきっかけをつかんだり、年齢や国籍、経歴の異なる同期の仲間と交流を深めたりすることも、受け入れを開始した当初からねらいの一つとしているという。
「訓練を通じて、仲間と助け合って学び直す場を提供し、次のステージに踏み出すきっかけになれば」と中尾社長は話している。
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