さがみはら中央区 トップニュース社会
公開日:2022.10.27
相模田名高
写真通し原爆学ぶ
修学旅行の事前学習
修学旅行で広島などを訪れる相模田名高校(中央区田名・都丸利幸校長)の2年生が10月17日、原爆の悲惨さなどを伝える写真を撮り続ける田名在住の写真家・江成常夫氏を招いて、事前学習を実施した。生徒らは写真の裏側の事実に真剣に耳を傾けた。
同校教員がこの夏市民ギャラリーで開催された江成常夫氏の写真展「被爆―ヒロシマ・ナガサキ」を鑑賞したことから、修学旅行の事前学習に活用できるのではと思いつき同氏に依頼した。
「平和について考えたい」被爆写真 生徒に響く
江成氏は1936年生まれで地元の田名在住。毎日新聞社を経てフリーになり渡米後、一貫して「負の昭和」をテーマに写真を撮り続け、核兵器や戦争の恐ろしさ、平和の大切さを次世代に伝えるための作品も制作し続けている。市民ギャラリーでの写真展に展示され、今回生徒らに教材として見せた作品も、「原爆ドーム」(広島)や「浦上天主堂の焼け跡で見つかった被爆マリア像」(長崎)など、原爆被害を受けた地の遺構、被爆者たちの遺品などが被写体となっている。
当日は、10月25日から3泊4日で修学旅行に出かける2年生272人を対象に、体育館のステージ上にスクリーンを設置し広島・長崎に関わる写真を20点ほど投影。江成氏が各写真の裏側に隠された事実や物語を解説し、原爆の悲惨さや戦争の愚かさを説いていった。
講話後同氏は、「このような機会は初めてだったが、お話をいただいて大変感謝している」とした上で、「これから大きな希望と共に成長していく人たちにとって、過去の出来事など忘れがちだが、記憶や事実をしっかりと受けとめていくことが、未来の道しるべになる。必ず平和につながると一番生徒らに伝えたかった」と話した。
受講後生徒からは、「写真だからこそ伝えられる当時の記憶があるのだなと感じました。被爆の写真でガラスがあんなになってしまうほど強い熱はどれほどのものだったのかな。改めて当時の恐ろしさを重く感じました。世の中の現状や平和について、しっかり考えて向き合って行こうと思いました」「写真を見てとても悲惨で80年前の日本とは思えないくらいすごかったです。特に原型を留めていないくらいぐちゃぐちゃになっていたり、学生服もビリビリで、キリストの像も目が真っ黒で怖かった。修学旅行に行った時に現地の人の話も聞きしっかり学習しようと思いました」などと感想を寄せた。
ピックアップ
意見広告・議会報告
さがみはら中央区 トップニュースの新着記事
コラム
求人特集
- LINE・メール版 タウンニュース読者限定
毎月計30名様に
Amazonギフトカード
プレゼント! -

あなたの街の話題のニュースや
お得な情報などを、LINEやメールで
無料でお届けします。
通知で見逃しも防げて便利です!











