さがみはら中央区 社会
公開日:2023.02.16
本紙独自取材
免許返納率 地域差4.9倍に
中央区は県、市平均近くに
タウンニュース社はこのほど、県内の75歳以上の後期高齢ドライバーの運転免許返納状況について調査した。中央区で2021年に自主返納したのは免許所持者(75歳以上)の5・97%にあたる599人だった。中央区の返納率は、県平均をわずかに下回ったものの、市平均はわずかに上回った。県全体では地域間で最大4・9倍の開きがあることが分かった。
県警運転免許センターの統計をもとに独自集計した。
県内の返納者数(全年齢)は近年増加傾向にあり、東京・池袋で高齢ドライバーによる母子ら死傷事故が発生した2019年に過去5年では最多の4万6159人を記録。コロナ禍の20年は4万3768人、21年は4万1593人で前年比減となったものの、4万人超で推移している。
相模原市の75歳以上の後期高齢ドライバーは20年末時点で2万7504人。返納者数は5・82%にあたる1601人。同様に中央区は1万31人に対して5・97%の599人、南区は9132人に対して6・43%の587人緑区は8341人に対して4・98%の415人が自主返納した。
県内では、最も返納率が高いのは中原区(9・16%)、川崎区(8・91
%)と川崎市の自治体が上位を占めた。最も低いのは箱根町(1・86%)で、地域差は最大で4・9倍だった。
交通事情色濃く
最も返納率の高い理由を、中原署は交通の利便性を要因にあげる。「鉄道6線が乗り入れ、バスの便数が多い。返納しても不便と感じる人が少ないのでは」と推測する。
一方、最も低かった箱根町を所管する小田原署は「集落が点在し、都市部ほど交通手段が多くない」と説明。ただ「運転は生活と密接に結びついており、返納が必ずしも是とは言えない」とし、一律の返納は求めていないとの考えを示した。
中央区の返納率は、県内、市内の平均に近い返納率となっている。相模原警察署交通課によると、中央区内にはまだ交通の不便な場所もあり、車が生活に必要なケースも多いという。「住んでいる地域や事情によって、車を手放せないことは理解できるが、大きな事故につながる可能性もあるので、可能な人は免許返納を考えてほしい」と呼び掛ける。
また、区内は比較的起伏の少ない平坦な道が多いことから、返納後には自転車を主な交通手段として利用する人が増え、そうした人々の事故も増えているという。
同課では「車と同様、自転車もヘルメットの着用義務、交差点での一時停止・安全確認の徹底など、ルールを順守していただいて、安全で事故のない生活を過ごしてほしい」と話した。
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