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さがみはら中央区 文化

公開日:2023.03.16

独立書展で会員賞
緑区小渕・星さん

  • 書を書いて見せる星さん(上)。墨の濃さは経験に基づいて自ら調合。文字の形や意味も考えながら筆を走らせる(3月2日、藤野中央公民館で撮影)

  • 受賞作品「山霊」(180cm×120cm)

48年で「最高」

 (公財)独立書人団主催「第71回独立書展」が1月に国立新美術館で行われ、緑区小渕在住の星和美さん(80・雅号:星碧雨)の作品「山霊」が会員賞に輝いた。

 独立精神を大いに発揮して世界に通じる新しい書を書く作家の集団「独立書人団」の団員数は約2200人。その団員による作品展の最高賞が会員賞だ。入団して48年。電話で連絡をもらった時には「嘘でしょ、冗談でしょ?」と、思わず口からこぼれた。「会員賞は取れないと思っていたから青天の霹靂。長く続けると、こんなこともあるんだね」と口元が緩む。

 星さんが入団したのは中学教員を勤めていた32歳の頃。貞政少登を師と仰ぎ、仕事終わりに片道2時間をかけて東京の教室まで通った。月に3回、43年間続けた。「一つのことに打ち込んだ人に指導してもらいたい、自分もそんな人になりたい」、その一心だった。

 今回の出品作品「山霊」は、いつか書きたいと温めていた言葉。淡墨、行草体で書かれた文字には「山の不思議を込めた」。今後は「この受賞を励みに、皆に感動を与えられるような、自分が納得できる書を目指して書き続けていきたい」

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