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さがみはら中央区 社会

公開日:2023.03.30

歯科で働く管理栄養士
相模女子大生が取材

  • メモをとって話を聞く齋藤さん(右)と同院スタッフ

 南区文京にある相模女子大学3年の齋藤美玖さんが2月28日に歯科川崎医院(上溝)を訪問し、「歯科医院で働く管理栄養士の仕事」について同院スタッフにインタビューを行った。

 齋藤さんは同大学の管理栄養学科に所属しており、進路を考える中で国家資格である管理栄養士のキャリアについて調べていた。管理栄養士は、病気の人や高齢者を含むすべての人を対象に、健康状態や生活習慣に合わせて栄養の指導や管理を行う仕事だ。病院や保健所などに勤める場合が多いが、齋藤さんは、歯科医院に就職する管理栄養士が近年増加していることに着目。今回は卒業論文の執筆のため、同学科の望月弘彦教授とともに同院を訪問し、川崎正仁理事長や管理栄養士として働くスタッフに対し、仕事内容や現場の状況などについて質問を投げかけた。

 川崎理事長は「5年ほど前から院で管理栄養士を雇っている」と説明。「歯科になぜ管理栄養士が必要なのか」という問いに対し、「『噛める口』にすることが歯医者の仕事だが、『噛む』だけではなく『食べられる』ことを目指すには、管理栄養士が持つ栄養バランスなどの知識が必要」と語った。また齋藤さんから「1日に何人くらいの患者に栄養指導するか」と問われたスタッフは「1日平均60人ほどの患者のうち、栄養について話すのは5人くらい」と回答。「いきなり栄養の指導に入っても警戒されてしまうので、歯科助手として歯について話して信頼関係を築きながら、徐々に栄養のことにも踏み込んでいく」とも話した。さらに、管理栄養士が歯科で働くメリットについては「歯科医院は患者との距離が近く、会う頻度も高い。自分の指導の成果を確認しやすい」とした。

 インタビューを終えた齋藤さんは「歯科診療に管理栄養士が必要と伝えられる論文にしたい」と意気込みを話した。

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