さがみはら中央区 文化
公開日:2023.07.13
「地域の『和』を背負う」
上溝在住 村田さんに聞く
上溝夏祭りの花形といえば「神輿」。全国各地の祭りでは担ぎ手不足が深刻な課題となる中、上溝では地元の自治会のメンバーを中心に脈々と受け継がれている。上溝に生まれ育って長年祭りを支え、現在は上溝夏祭り実行委員と久保自治会役員を務める村田崇さんに話を聞いた。
観客も一緒に
「上溝夏祭りは、見るものじゃなくて一緒に参加するもの。観客も神輿を担ぐ気分になれるのが、上溝の祭りの良さなんだよ」。10年ほど前までは第一線で神輿を担いできた。運営する側となった今でも、神輿への思いは熱い。
神輿のかけ声について、「『わっしょい』は『和=神様』を『背負う』ということ」と説明する。もともとは春からの畑作業に区切りをつけ、神に感謝しながら秋の豊作への祈りを込めて始まった祭りであるといい、「神輿に神の御霊を入れて『わっしょいわっしょい』と運んでいく。これが昔の町の姿」と話す。「神輿の中には神様が宿っている。その神様を担いで、地域の『和』を背負うんだよ」
中断時は呆然
過去には国道の整備の影響で、10年ほど神輿を中断せざるを得なかったことがあった。「当時は小学生だった。高校生のときにもまだ担げなかった」と村田さん。バイパスができて県道になったことで再開したという。
神輿が担げなくても、囃子の音色や露天商のかけ声により祭りの雰囲気は感じられていたが「みんなポカンとしていたよ。祭りだといっても、神輿を担ぎたくても担げないんだから」と鬱屈とした思いを振り返る。
待ちに待った再開
コロナ禍により、今年は4年ぶりの開催。囃子を練習する音が聞こえてくると、祭りの気分が高揚してくるという。「囃子の小太鼓の音は、遠くまで響いてくる。『今年も祭りだな』と思う」としみじみ。「今は無事に成功させなきゃいけないっていう立場だから、もう騒ぐことはないよ」と笑いながらも、地元の祭りを誇りに思う気持ちは変わらない。
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