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さがみはら中央区 社会

公開日:2023.08.10

津久井やまゆり園
「19人を忘れないで」
事件から7年 施設で追悼式

  • 鎮魂のモニュメントの献花台に花を捧げる遺族

 障害者施設「津久井やまゆり園」(緑区)で入所者19人が殺害された事件から7年を迎えた7月26日、同園で追悼式が行われ、遺族ら81人が参列した。黒岩祐治神奈川県知事、本村賢太郎相模原市長をはじめ、同園を運営する(社福)かながわ共同会の山下康理事長、永井清光園長、同園家族会の大月和真会長ら関係者が出席した。

 黒岩県知事は「今も強い怒りと深い悲しみが込み上げ、その気持ちを抑えることができない。私たちは2度とこのような悲しい事件を起こさないようにしなければならない。誰もがうれしいと感じられる社会を実現するため、全力で取り組む」と述べた。

 本村市長は「事件を風化させてはならないという強い決意を胸に刻み、誰一人取り残さない共生社会の実現に向け歩む」、山下理事長は「誰もがその人らしく生き生きと暮らすことのできる地域社会を全力で作りあげる」と、それぞれ祭壇に誓った。

 10年以上前から同園を利用し、今年2月から週に2日、園で働き始めたという奥津ゆかりさんが追悼の言葉を述べた。亡くなった19人に向けて「お仕事は辛いこともありますが、自分の夢に向かって頑張っています。19人の皆さん、これからも天国で私たちのことを見守ってください」と手を合わせた。永井園長は「天国から頑張っているみんなを応援してください」と述べ、「命を奪われた19人を忘れないで」と会場に呼び掛けた。

 式終了後には「鎮魂のモニュメント」で献花が行われ、19人の犠牲者の冥福を祈った。

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