さがみはら中央区 社会
公開日:2023.09.07
インタビュー
「自助に目を向けて」
相模原市防災協会・小川理事長
今年9月で関東大震災が発生してから100年の節目を迎えた。また近年は気候変動の影響で豪雨や台風などの被害も身近な危機として捉えられるようになった。公益社団法人相模原市防災協会の小川喜平理事長に話を聞いた。
--防災協会の役割を教えてください。
「市民の防災にかかわる意識や知識の向上のため、各種の講習や訓練を実施するほか、消防・救急ではカバーできない部分を補完することだと考えています」
--関東大震災から100年の節目を迎える中、近年は各地で様々な災害が発生していますが。
「今までに経験したことのない災害が各地で起きている。局地的な豪雨や線状降水帯など、今や台風だけではない。想像を超えていることが起きていることを認識する必要があると思います」
--コロナ禍を通じて今年の取組の目標は。
「コロナ禍では救急車が足りなくなるような事態となり、協会としても患者の搬送を行ってきました。コロナがある程度落ち着いた今年度はコロナ前の動きを取り戻すことが目標です。企業や団体向けの防災指導や救急の資格講習なども実施していきます。また毎年開催してきた防火ポスターコンクールはコロナ前のように大々的に行って啓発していきたいです」
--最後に市民の皆さんにメッセージをお願いします。
「自助・共助・公助と言われますが、自助・共助が重要です。特に自分の身は自分で守るという自助の部分に目を向けていただきたい。食料や水はもちろん、電気などのエネルギーも重要です。無理のない範囲で出来る限りのことを備えてほしいと思います」
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