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さがみはら中央区 人物風土記

公開日:2023.11.02

相模原郷土懇話会の会長を務める
大貫 英明さん
緑区大島在住 72歳

『ふるさとづくり』に邁進

 ○…「相模原は合併して出来たまち。今の相模原を『自分たちのまち』と言ってもらえるようなふるさとづくりをしたいい」。それには意識改革が重要と説く。「合併後の『市立』小学校に入学した子どもたちが卒業する頃、みんなの認識が変わり始めるんじゃないかな。今がその時期だと思う」。相模原郷土懇話会や市文化財研究協議会の会長を兼務しながら、地元の歴史や魅力を伝えるべく地域活動を続ける。10月14日には相原公民館で「相原のくらし」をテーマに檀上に立った。その土地の歴史や文化を伝えることで「地元を知り愛着を感じてほしい」

 ○…大島出身。小学生から歴史好きで、最も興味のあるのは『庶民』の生活。「庶民は巧みに生きてる。統治者が変わってもひたむきに生活を続ける。その生き様に強くひかれるんだよ」。國學院大學で史学を学び、卒業後、相模原市役所へ。最初の仕事は遺跡発掘調査だった。「学芸員として文献を調べたかったのにね」と笑いながら振り返る。役所人生約40年の間には、博物館づくりや同館の館長、田名遺跡発掘や整備にも携わった。

 ○…3人の子どもたちは巣立ち、妻との二人暮らし。休日は趣味も兼ねた植木の手入れや家庭菜園でリフレッシュ。「これからの時期はジャガイモに白菜、ニンジン、大根、何でも作ってるよ」と目尻を下げる。

 ○…定年後、10年ごとに目標を決めている。70までは後進の育成。4つの大学で情報メディア論などの非常勤講師を務めた。80までは「地域の文化財調査やまちづくりに貢献する時期」と決め、後世に残す文献や資料の調査、執筆に講演会と忙しい毎日を送る。80過ぎたら…「晴耕雨読。そんな生活がいいよね」。その日まで『ふるさとづくり』に精を出す毎日だ。

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