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さがみはら中央区 スポーツ

公開日:2025.06.26

県立相模原高校野球部
遺志を引き継ぐ乱打戦に
名将・佐相前監督を追悼

  • 試合後の相模原高校(左)と法政高校(右)、相模原高校応援団(後方)の記念写真

  • 追悼試合と表示された電光掲示板

 県立相模原高校野球部が6月14日、今年1月に亡くなった佐相眞澄前監督の追悼試合を兼ねた3年生引退試合をサーティーフォー相模原球場で行った。

 「打倒・私学」「甲子園一勝」を旗印に、「打ち勝つ野球」を目指し同部を指導した佐相さん。強豪私学がひしめく激戦区・神奈川で「公立校の雄『県相』」を長年率い、2019年の夏の大会では横浜高校を破り4強に導いた。昨年夏の大会はベンチで指揮を執ったがその後、体調が悪化。今年1月下旬に亡くなった。66歳だった。

 追悼試合は、同部の吉井大樹監督の発案により実現した。佐相さんの息子・佐相健斗さんが監督を務める法政高校(東京)を招いたこの日、スタンドには保護者やOB、吹奏楽部、応援団が集まり公式戦さながらに試合を盛り上げた。

 試合前には佐相さんを偲び両チームが黙とう。雨が強く降る中、卓越した打撃理論で「打のチーム」を作り上げてきた佐相さんの思いを具現化するかのように、乱打戦に。県相は12得点したが、これに応じた法政高校が1点差で制した。

 同部の高田信ノ助キャプテンは「3年間とも戦ってきたメンバー全員で試合ができて良かった。佐相さんが見ていたら『こんなもんじゃないだろう』と言われそう」と話した。吉井新監督は「昨年12月まで前監督の下でプレーしていた3年生の思い出と感謝の場となれば」と胸の内を話した。

 父親の追悼試合で相手チームを指揮した法政高校の佐相健斗監督は「父は『束になって戦う、人を感動させるような試合をする』と常々言っていた。今日の試合でその団結力を強く感じ、夏の大会前に見れて良かった」と振り返った。試合後には佐相健斗監督から相模原高校にかかわる人に向けて改めて感謝が伝えられた。

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