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さがみはら中央区 人物風土記

公開日:2025.07.10

にこにこ星ふちのべ商店会の新会長に就任した
佐藤 幸一さん
淵野辺在住 49歳

楽しいまちを子どもたちに

 ○…淵野辺駅周辺に広がる「にこにこ星ふちのべ商店会」の前身団体「にこにこ星ふちのべ協同組合」に23歳の時、役員として参画。2016年に再出発となった同会でも会計担当を10年以上務めた。会員の新陳代謝も活発で「気づけば2番目の古株」と小さく笑いながら話す。90店舗ほどが加盟する同会をリーダーとして率い、まちの活気作りに精を出す。

 ○…新会長として力を入れる事業の一つは同会の代名詞ともいえる「バザール」。20年以上続く催しだ。「子どもが楽しんで、大人になっても住みたいまちにする」。発足当時の理事長が掲げた理念を今も大切に受け継ぎ運営する。近年大型マンションの建設に伴い、周辺では珍しく子どもが増えている。ただ、商店会やバザールが「知られていない」。「新住民にも情報を届けたい」とSNSでの発信に力を注ぐ。

 ○…高度経済成長期真っ只中に設立された文具店の長男として生まれ、幼心に「きっと継ぐのだろう」と父の背中を見て育つ。「熱心に手伝っていたと言ったら祖母に怒られるかも」。現在はその店の三代目を担う。生まれも育ちも今暮らすのも淵野辺。県外で暮らしたのは、群馬県に丁稚奉公で修行した20歳からの2年間のみ。「都会でも田舎でもない淵野辺が暮らしやすくていい」と微笑む。

 ○…住みよいまちでも子どもたちの「商店離れ」を強く感じる。スーパーなどの台頭で「文具店で何が買えるか知られていない」と憂い顔。イベントを通じてまちを回遊してもらい「ここにはこれが売っている」と馴染みに思ってもらえたらと企てる。「楽しいまち淵野辺を子どもたちを巻き込んで会員と作っていく」。優しい口調ながらもその言葉には強い意志を滲ませた。

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