さがみはら中央区 人物風土記
公開日:2026.02.05
写真家で相模原市の風景を収めた写真集「さがみっぱら2」を出版した
木藤 富士夫さん
東京都杉並区在住 49歳
変化する街の今を撮る
○…看板や公園、路地など、中央区になじみのある人にはきっと見覚えのある場所がページをめくるたびに現れる。「地元の人が喜んでくれたらうれしい」。淵野辺出身で、地元の日常風景を淡々と切り抜く。「普段何気なく生きていたら気が付かない街の変化がたくさんある。大きく様変わりする前に写真に収め、数年後に『あったね』と思い出せるような一冊になれば」
○…「特定の場所に残る思い出に興味がある」。これまでに屋上遊園地や公園の巨大遊具などを収めた写真集を制作。「撮っているときは何も思わないが、見た人の思い出につながって『懐かしい』と言ってもらうのが楽しみ」。遊具の撮影の際、「次来た時に撮ろう」と思っていたものが撤去されていたこともあった。「その時を撮らないと変わってしまう。その分1回1回を楽しんでいる感覚がある」
○…25歳くらいの頃、ふと訪れた家電量販店で店員に勧められてカメラを買い、当時3年ほど勤めていた会社を辞め写真家に。「就職氷河期の時代だったので、好きなように働ければと考えていた」。始めた頃は、とにかく電話をかけ続け、仕事をもらう日々だったと当時を振り返る。「大変だとは思わなかった。空いた時間は好きな写真を撮れるし、何より楽しかった」
○…街を歩くたび「まだまだ知らない場所や路地を見つけられるのが楽しい」。「さがみっぱら」はシリーズ化を見据えている。「何でもない場所も誰かの原風景になる」。「写真集を見た人が自分の地元を撮ってくれるようになればうれしい」という思いから、構図や画角は一定に。今撮った写真が数十年後、誰かの記憶の糸口になることを思いながら、今日もカメラを構える。
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