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さがみはら中央区 スポーツ

公開日:2025.07.19

SC相模原
天皇杯でJ1川崎を撃破
激闘制し初のベスト16

  • GKバウマン選手

  • 勝利のファミリアで喜びを分かち合う選手とサガミスタたち

 サッカーJ3・SC相模原は7月16日、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu(川崎市)で天皇杯3回戦に挑み、J1の川崎フロンターレを下した。過去天皇杯で2度優勝し、今年のACLE(AFCチャンピオンズリーグエリート2024―25)で準優勝を果たした強豪相手に、PK戦にもつれ込む死闘を制しての大金星。海老名市内でのスタジアム整備計画を巡り複雑な状況にある中、応援に駆けつけた「サガミスタ」は歓喜に沸いた。

堅守光る

 1回戦で水戸、2回戦で磐田と2つのJ2クラブを破った勢いそのまま、クラブ初の3回戦に挑んだ。週末のリーグ戦から中3日、スタメンは6人を入れ替えた。序盤から川崎にボールを保持される展開が続いたが、高い集中力で得点を許さず、ボール奪取時には速い攻撃で相手ゴールに迫った。0―0のまま迎えた延長戦でも最後まで執念を見せ、川崎の猛攻をしのぎ切った。

 PK戦では、GKバウマン選手の高い技術と、キッカーを指名したシュタルフ悠紀リヒャルト監督の采配が光った。川崎は2人連続で失敗。3人目はバウマン選手が見事ストップした。相模原はFW武藤雄樹選手、MF竹内崇人選手、DF高野遼選手の3人が決めた。最終スコアは0-0(PK3-1)。試合開始前から勝利の瞬間まで、水色に染まるスタジアムの一角から緑の旗を振り声援を送り続けていたサガミスタに、初の「天皇杯ベスト16」という結果で応えた。

「みんなの勝利」

 試合後、シュタルフ監督は「前半からPKで勝つところまで、選手たちが『フロンターレに勝つんだ』というミッションに徹してくれた。フルタイムで一刺しできればよかったが、シナリオ通りの前後半を戦ってくれた。誇りに思っている。フロンターレは素晴らしいチームで、クオリティも含めて学ぶべきことがたくさん詰まったゲームだった。そんなチームでも、みんなで走って戦って助け合えば勝てるのがフットボール。PK戦の1ゲームだが、達成できてよかった。リーグ戦で苦しい戦いが続いているので、少しでもサガミスタが喜んでくれる結果が出せてよかった。フロンターレのサポーターはさすがで、水色の景色、応援は『いつか我々のホームスタジアムがこうなればいいな』と思うものだった。これを励みにリーグ戦につなげていけたらと思っている」と総括。集まったサガミスタに向けては、「応援にはもちろんいつも感謝している。我々が勝った時に歌う『ファミリア』は家族という意味。今日は大切な家族と勝利の喜びを分かち合えて本当に最高だった。リーグ戦では期待に応えられず、苦しい悔しい思いをたくさんさせている。でも、苦しい時にどれだけ結束できるかが家族だと思う。今日みたいな喜びをまた分かち合うために、苦しいリーグ戦も一緒に戦ってほしい。こんなに大きいスタジアムでこんなにフロンターレサポーターが多くても、我々のチャントは耳に入るし選手にも届いている。今日はみんなの力がうまく組み合わさっての勝利。試合は続くので、また週末みんなで勝利を目指しましょう」と呼び掛けた。

「守り抜いた」

 キャプテンのMF島川俊郎選手は、「内容は褒められたもんじゃない。けど、勝ったことがすべて」と安堵した表情を見せた。「先制されると苦しくなる。みんなが絶対に失点しないという気持ちで、狙い通りのゲームプランにはなった。アウェイでも焦れずに120分よく守り抜いたと思う」と振り返り、PKについては「キーパーたちに対しての信頼はすごくある。(蹴る選手に)『自信持って』と声はかけたが、何より外しても止めてくれるっていう信頼があった」と語った。

 

リーグ戦は苦戦16位に低迷

 現在、SC相模原はJ3リーグで16位。優勝、J2昇格を目標に掲げてシーズンをスタートしたものの、勝ち点を思うように積み重ねられていない。相模原市ホームタウンデーとして開催された直近のホーム福島戦でも、無得点で敗れた。

 川崎戦後、島川選手は「(リーグ戦では)結果を出せていないので難しい」としながらも、「誰も諦めていない。カップ戦の勝利は自信につながる。最後まで諦めずに戦い続ける」と話した。

 次のリーグ戦は7月20日(日)、アウェイの栃木SC戦。自信を力に変え、ホームへ勝利を持ち帰ることができるか。

 

 

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