さがみはら中央区 トップニュース教育
公開日:2025.08.14
相模原市学力調査
全国平均超え多数
「書くこと」重視 一定の成果
小学6年生と中学3年生(義務教育学校の当該学年含む)を対象に国が4月14日〜17日に実施した「全国学力・学習状況調査」の結果が7月31日に公表された。相模原市の平均正答率は小学生の算数を除いて小中学生ともに全国平均を上回っており、特に国語については2020年から市が進めてきた「書くこと」を重視する取り組みの成果が見られた。
同調査は子どもの学力や学習状況を把握・分析し、教育施策の成果と課題の検証・改善を目的に、文部科学省が07年から毎年実施しているもの。
相模原市では、小中学生ともに国語の正答率が全国平均を上回る結果となった。昨年度は小学生の国語が全国平均より0・7ポイント低かった。市教育委員会の担当者は、今回の結果には市が進めている「3つのじ」などの取り組みが起因していると推測する。
「3つのじ」とは、問題を解く際に「時間」(回答時間)、「字数」(指定字数)、「条件」(指導内容や各学年の実態に応じて設定される回答条件)を意識づけるための合言葉。相模原市では国語の「書くこと」の区分の正答率が全国平均を下回る傾向が続いていたことから、自分の考えを分かりやすく整理して書く力をつけるため、市が20年から実施している。その取り組みが功を奏してか、「書くこと」の分野では今回2年連続で全国平均を上回る結果となった。担当者は「課題を見据え、集中して呼びかけたことによって結果に反映されたのではないか」と分析している。
一方で、小学生の算数は全国平均を1・0ポイント下回っており、図形やグラフの読み取りで課題が見られた。担当者はこれを受け「子どもたちと対話を進め、理解度を図りながら授業をしていく」と方針を話した。
主体的な学習を
同時に実施された「児童生徒質問調査」では、授業への取り組みや学習習慣に関する質問も問われた。授業内での発表で「自分の考えがうまく伝わるよう、資料や文章、話の組み立てなどを工夫して発表していたか」という質問では、肯定的に回答した中学生の割合が全国平均より9・6ポイント高い結果となった。これに対し担当者は「総合的な学習の時間を多く確保しているため、調べ学習などアウトプット中心の授業が活発にできている」と見解を示した。
授業外での1日当たりの勉強時間を答える質問では、中学生は全国平均を上回っているものの、小学生はやや下回っており、学習習慣のコーディネートが課題として挙げられた。市は引き続き、主体的な学習を進め学習習慣を定着化させていく方針。
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