さがみはら中央区 社会
公開日:2025.09.11
各地で猛暑影響
プールではサンダル着用呼び掛け
35度以上の猛暑日が続き、熱中症警戒アラートが連日発表される中、相模原市内でもその影響が出ている。暑さを避けるため、夏祭りの開催日を9月以降に変更する自治会が増えているほか、一部の公設プールで利用者が増えるなどの影響が見られる。
台風、雨少なく
南区の古淵鵜野森公園屋外プールでは7月の入場者数が昨年の約1・6倍となる1万2443人に上った。8月の入場者数についても「昨年以上となる」見通しだ。
同プールの担当者は「台風や雨が今年は少なかったことが影響しているのでは」と話す。同施設では入場者数が昨年より多いことから7月中旬に運営スタッフを増員。プールサイドが日光で熱せられて高温となるため、今年からサンダルの着用を呼び掛けている。
ほかの市内公設レジャープールでは、LCA国際小学校北の丘センター(緑区/屋内)、小倉プール(緑区/屋外)の7月の入場者数は昨年より減少。相模原市立市民健康文化センタープール(南区)も6月1日から8月28日までの入場者数で昨年より少ない。
古淵鵜野森プールを管理する施設職員は入場者数の増加について「猛暑が要因なのかどうか、詳細な分析はこれから」と話す。
自治会の祭り暑さ避け秋に
猛暑が市内の自治会の祭りの開催時期にも影響を及ぼしている。
南区のまちづくりセンター7カ所によると、自治会や連合自治会が主催する夏祭りを猛暑の影響で9月以降に変更した自治会は5自治会あったという。
中央区の自治会の祭りについては、以前から秋祭りとして開催する事例が多いため、猛暑により秋に移行するという自治会は少ない。
開始時刻 後倒し会議室で盆踊り
ただ、夏祭りの形も昨今の暑さによって変化している。8月2日・3日に行われた大野北地区の夏の風物詩「大野北銀河まつり」は準備する人や参加者の体調を考慮し、時間を午後3時からに変更し開催。2日で約10万人が来場する中、救急搬送の事例もなく時間変更が暑さ対策となった。
上溝地区の自治会法人田中(山本あづさ会長)は今年、恒例の盆踊りを公民館の会議室で実施した。山本会長は「暑さを考慮して室内での開催となった。会議室ということもあり椅子に座りながら手だけで踊る方もいていろんな世代の人に楽しんでもらえた」と話す。
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