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さがみはら中央区 人物風土記

公開日:2025.10.16

相模原に「交通少年団」を立ち上げようと昨年10月から活動している
棚橋 由衣さん
上溝在住 40歳

子どもに背中を見せる

 ○...子どもたちが交通ルールを身に付け、地域の安全のために活動する「交通少年団」を相模原にも作ろうと手探りで活動を始めた。県警、相模原警察署、自治会、行政といくつもの機関をたどることになるなど、一から団体を作る難しさに直面しているが決して歩みを止めない。「思いついたらとりあえずやる。できなさそうなら、じゃあどうするかを考える」

 ○...最初は「軽い気持ちだった」。6人いる子どもたちに学びや体験の場を与えたくても高額な習い事をさせることが難しく、幼少期に自身が交通少年団で活動していたことを思い出した。母の勧めで入団し、制服を着てパトカーでの巡回や学校前での啓発活動を行った。「誇らしかった。自分も大人たちと一緒にまちの役に立てているんだって」

 ○...行動力の原点は幼少期。母子家庭で育ち、あまり贅沢できなかったが、貯金をして海外旅行に行くことがあった。「世界を見る機会を母が与えてくれたことが私にとって大きい。いろいろな人と出会って話を聞く中で、よほど大それたことでなければ世の中できないことはないんだなって思った」と軽快に笑う。長女を出産した時には「子どもってなんでこんなに可愛いんだろう」と子どもへの強い興味を覚え、子育てや仕事をしながら保育士と幼稚園教諭の免許を取得した。

 ○...団員を集めて年内には交通少年団を発足しようと意気込む。現在はプレ団員の自身の子どもたちとともに地域の交通安全キャンペーンに参加したり、まつりにブースを出店したりしている。「私自身が諦めずにいろいろなことに挑戦する姿を見せ、子どもたちに地道に頑張ることの大切を伝えたい。私自身も子どもたちに恥じない人間になりたい」

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