さがみはら中央区 社会
公開日：2025.10.16
｢認知症は土に還る準備｣
更生病院 杉谷さんが講演
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「新しい認知症観」を語る杉谷センター長
「新しい認知症観」に関する講演会が10月７日、小山公民館（向陽町）で行われ、相模原市認知症疾患医療センター（総合相模更生病院内）の杉谷雅人センター長が登壇した。80人が来場し、患者本人や家族が穏やかに向き合うための考え方について理解を深めた。主催は小山地域包括支援センター。
講演会は９月21日の「世界アルツハイマーデー」にちなんだもので、「認知症の人もみんなと一緒に活躍できる」ということを伝える目的で開催された。杉谷センター長は来場者に「惚けることは悪いことなのか？」という問いを投げかけ、認知症は「その人が土に還るための準備」だと話した。これは「衰えは誰にでも必ず訪れる」という意味。
杉谷センター長は来場者へ「家族に認知症のような症状が見られる場合、まずは普段の様子を知るかかりつけ医に相談を」と呼びかけた。
昨年１月に施行された「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」に伴い、市内でも若年性認知症相談窓口の設置や「チームオレンジ」実施体制の整備など共生社会実現に向けた地域づくりが活発化している。
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