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さがみはら中央区 人物風土記

公開日:2025.11.06

子どもたちが仮想都市で職業体験できるイベントを市内で開催する
松田 こころさん
上矢部在住 20歳

子どもたちに成功体験を

 ○…「学校ではできない成功体験を子どもたちに提供したい。自己肯定感がマイナスのままでは社会に出ることにハードルを感じてしまうから」。「マーブルタウン」と名付けられた架空都市で、子どもたちが仕事や買い物、選挙、裁判とさまざまな体験を通してまちづくりを学ぶイベントを実施する。責任者として開催に向け奔走する日々を過ごしてきた。

 ○…「子どもが大好き」というのが活動の原動力。教員を目指して日本女子大学教育学科に通う2年生。半年前、ボランティアができる場を探している際に、子ども向けの企画や小中学生と一緒に宿題を進めるスペースを運営している学生団体「ヒヤクキチ」を知り、参加を決めた。「刺激を得られそうだと思った」

 ○…「私は周囲の人に恵まれ、成功体験ができてきたほう」。小学1年生のときの新体操の大会で入賞を逃した際には「来年は絶対」と歯を食いしばり努力を重ねた。笑顔が苦手だと自己分析して表現力を磨き、家でも基礎練習に打ち込み、1年後に見事入賞を果たした。団体種目ではリーダーシップを発揮。チームの中心に立ち、振り付けを考えた。「みんなをまとめるのが好き」

 ○…「子どもたちは『できない』のではなく『まだやったことがない』だけの場合がある。どうしたら体験を提供できるかが大事」。小学生のとき、学校が好きなタイプではなかったが学年の代表のあいさつを担任から任されたことがある。「うれしかったし、自分にもできることがあると思えた」と振り返る。「現在、子どもたちの自由時間や遊び場がますます制限されている。可能性を広げる機会が増えていくといい」。あの体験を一人でも多くの子どもたちに。

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