さがみはら中央区 社会
公開日:2025.11.13
相模原市
「住まいの終活」出前講座
自治会など団体対象、費用は無料
空き家の増加が近年、全国的な社会問題となっており、相模原市でもその対策が急務となっている。市はこの現状を受け、主に一戸建ての住まいを持つ市民を対象とした「住まいの終活 出前講座」を実施する。
出前講座は空き家問題が「他人事ではない」という認識を市民と共有し、持ち主や家を相続する家族が将来住まいの管理や活用で困らないよう、適切な「活かし方」や「しまい方」を考えるきっかけを提供することを目的としている。
市内在住・在勤で、概ね5人以上が参加する自治会、団体、グループ等が対象。個人利用や営利目的の利用はできない。最大の特徴は、市職員が希望する会場に出向く「出前」形式であること。これにより、身近な集会所などで気軽に専門的な話を聞くことができる。
費用は無料だが、会場は申込団体にて自治会館や集会所などを準備する必要があり、会場使用料が生じる場合は団体が負担する。日時は原則、平日の午前9時から午後5時までの希望する時間で、講義時間は1時間程度と、団体活動や集まりに組み込みやすい設定となっている。
実践的な「家じまい」
講座では、市の住宅課空き家対策班の職員が、地域の自治会や団体のもとへ直接出向き、▼「住まいのエンディングノート」の活用を通じた具体的な家じまい▼住まなくなった家を適切に管理・活用するための方法▼相続登記に関する基本的な知識と手続き▼市が提供する支援制度や相談窓口の詳細案内配布--など、実践的な内容について解説する。
これらの解説を通じて、参加者が「家じまい」を単なる片付けではなく、家族の未来を守るための終活の一環として捉え、具体的な行動に移せるよう支援する。
参加を希望する団体は、希望日の3週間前までに、電話またはメールで市住宅課空き家対策班へ申し込む。市の担当者は「住まいに関する終活についてこの機会に家族で話し合い、積極的に講座を利用してほしい」と呼びかけている。問い合わせは空き家対策班【電話】042・769・9817へ。
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