さがみはら中央区 トップニュース社会
公開日:2026.01.15
市内企業
階段昇降ロボ市販化へ
改良進み安全性向上
エレベーターに代わって各階へ昇降移動ができる世界初の車椅子ロボットを市販化しようと、市内の企業が開発を進めている。住民が高齢化する団地などでの活用が期待される中、実証実験を踏まえて改良を重ね、安全性を向上。12月には市庁舎内で展示およびデモンストレーション走行を実施した。安全検証を経て、今年3月をめどに販売開始をめざすという。
利用者が椅子に座った姿勢のまま階段を昇り降りできる車椅子ロボット「movBot ACE―Stair(以下、ムーボット)」を開発したのは、田名のアクセスエンジニアリング株式会社。動力源はリチウム電池で、前輪・後輪とも三角形に配置されたタイヤが回転しながら階段を昇降する。「メカナムホイール(全方向車輪)」を採用しているため、直進・後退のほか、横行や斜行、旋回も可能。自由な動きで小回りが利くため、狭い階段の踊り場などでも移動することができる。同社はこれまで、技術面や運用システム、利用者への効果などの検証を行うとともに、社会実装に向けたビジネスモデルの検討も進めてきた。
12月に市庁舎で展示されたのは、2024年2月に相生の市営住宅東団地で実施した実証実験の結果などを踏まえ改良を施した後継機。車軸を伸縮させることで前後のホイールが同時に着地するようになったほか、全体を覆うようにポリカーボネートのカバーを装備。椅子がむき出しで「怖い」という声もあった既存モデルと比べ、視界は維持しながらも安全面に配慮した設計が実現された。
アプリで操作
利便性向上へ向け、スマートフォンなどでリモコンのように使用できる専用アプリも導入された。簡単に自室前にムーボットを呼び出すことができ、到着した通知もアプリで受け取ることができるほか、使用状況なども確認できるという。
「未病に貢献を」
全国には高度経済成長期に整備されたエレベーターのない中層階の公営住宅が約25万棟ある。国や自治体は住民の高齢化に伴ってエレベーターの設置をめざしているが、巨額なコストが課題となり十分な整備は進んでいない。階段の昇降ができないことで高齢者が外出しにくくなることも懸念され、筋力低下や社会交流減少といった健康への影響も指摘されている。
設置コストがエレベーターの10分の1というムーボットへの期待が寄せられる中、同社は今年3月の市販化を目指し、(地独)神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)による安全検証を予定している。中村光寿代表取締役社長は「障害のある方や高齢者の方などの運動やコミュニケーション不足の改善につなげたい。心身の健康、未病の社会に貢献できたら」と話す。開発を手掛けた中村賢一取締役会長は「対象となる建物は世界では1000万棟を超える。オンリーワンの製品として、なんとしてもやり切りたい」と意気込みを語った。
ムーボットは2月21日(土)・22日(日)に開催される「ロボット大集合!㏌アリオ橋本2026」に出展予定。
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