さがみはら南区版 掲載号:2011年6月2日号
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絵本『あらしのよるに』作者 きむら ゆういちさん 東京都目黒区在住 63歳

舞い降りた“人生の乗車券”

 ○…きっとあなたの家の本棚にも並んでいるはず。著作は500冊以上、海外でも120は越える出版物が刊行されている。中でも、代表作『あらしのよるに』シリーズは、累計300万部を突破したベストセラー。当代きっての人気作家本人が今週末に来相。これ以上ない形で催しに花を添える。

 ○…東京都目黒区が地元。幼い頃は地域の絵画教室に通った。高校に入学し、友人と廃部となっていた美術部を再び創設したのが転機に。「同じ場所から描いたのに、オマエの絵はうまい」「今度、図書室に飾ってくれ」。描く度に驚かれた。それはちょうど人生の意味を求めていた時期。「ズバ抜けたものもなくて。『オレって何?生きていなくてもいいんじゃないか』って」。受け止めてくれる誰かの存在に、悩ましい時間は次第に消えていった。「生まれて初めて、“切符”をもらった。この世にいてもいいというチケットを」。進路には、多摩美術大を選択した。

 ○…童話に欠かせないものといえば、動物。「飼うのはこれからも夢ですね」。今は公園で生まれたネコ、その前は捨て犬を飼っていた。「“出会い”があって一緒に暮らすようになりたい」。お金で繋がりたくないのだ。『あらしのよるに』に登場する狼が実は大好きなモチーフ。それもあってか、このシリーズ全7作品を書き上げるまでに、1冊に1年以上を費やし、10年ほどあたためながら書き連ねた。

 ○…1つ“鉄の掟”がある。絵本・童話を「子ども向けに書かない」と決めている。“子どもが喜ぶだろう”という気持ちで、筆を執ることを戒める。小説、漫画の原作など、児童書以外にも守備範囲は広い。「葉っぱが多いだけ。根っこは一緒」。つまり、“自分が生きているということ”、そこに真摯に向き合う中で、生まれてくるものを表現する。小手先だけの技術は彼らには通用しない。「こっちが全力でぶつかれば、それを全力で返してきてくれるので」。何より子どもが大好きだ。

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