公益社団法人相模原市観光協会の代表理事に就任した 吉野 賢治さん 緑区中野在住 78歳
「おもてなし」で観光振興
○…「都市と自然の融合が相模原の魅力。多くのお客さんを呼べる観光作りをしたい」と意気込む。とは言え、コロナの影響でここ数年、観光イベントは軒並み中止が続く。「人的交流が途絶えてしまっているのが心配。歴史や伝統のある祭りが継承できないということがないように、まずは人と人との交流を取り戻していきたい」。やるべきことは明確だ。
○…生まれも育ちも東京都杉並区。30代半ばでサラリーマン生活に終止符を打ち、会社を興した場所が津久井だった。「それまでは津久井なんて知らなかった。相模湖は小学校の遠足で来たことはあった」と懐かしむ。青年会議所やロータリークラブなどで地域と関わり、活動する中で観光協会の理事に誘われた。その後、津久井観光協会の代表理事を3期務めるなど、観光振興の最前線で奮闘してきた。
○…夫人と2人の息子の4人家族。趣味は旅行で、最近は夫人と自家用車で出かけるのが楽しみ。「このロケーションは良いとか、このイベントなら人を呼べるとか、つい地元に当てはめて考えてしまう」と苦笑い。学生時代はテニスで都大会優勝、インターハイ出場の経験を持つ。「『この一球は無二の一球』という言葉がある。全てに気持ちを込めてやらないと」。今でも自分に言い聞かせている言葉だ。
○…リニア、自然、宇宙など、さまざまな視点から観光振興をめざす。特に市が推進するサイクルツーリズムに可能性を感じており、「シェアサイクルを観光にもつなげられたら」と考える。協会では活発な意見交換ができる場を作る。「これまでも津久井の観光センターを中心に活動してきて、おもてなしの気持ちで案内してきた。これからもその気持ちを忘れずにやっていきたい」
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