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公開日:2026.09.10
元校長主催「コーラス交流会」 30年で幕 9月20日、ほねごり杜のホール橋本でラストステージ
県立麻溝台高校の初代音楽教師で、弥栄東高校(現在の相模原弥栄高校の前身の一つ)の音楽コース設立にも尽力するなどし相模原に馴染み深い元校長・田山一彦さん(86・厚木市在住)が主催する「コーラス交流会」が、9月の開催をもって30年の歴史に幕を下ろす。教鞭を執る傍ら、「音楽や歌声が聞こえる学校に」とPTAコーラスを立ち上げたことをきっかけに、年に一度の交流会を続けてきた。田山さんは終幕を前に「寂しくはない。(続けられてきて)喜ばしい」と誇らしげだ。
きっかけ 「学校に歌声を」97年、初回は3団体
田山さんは秋田県出身。国立音楽大学音楽教育科を卒業後、高校教師となった。音楽の道を志した背景には、音楽教師だった母や、大学時代に師事した岡本敏明氏(作曲家)の影響があるという。
交流会を始めるきっかけとなったのは、田山さんが校長として、ある高校に初めて赴任した時のこと。前校長から「大変厳しい学校です。頑張ってください」と励まされるほど、多くの課題を抱えていたという。
そこで田山さんは「音楽や歌声が聞こえる学校にしたい」と、PTAコーラスと生徒による合唱部を立ち上げた。活動を継続し、交流の輪を広げようと、親交のあった他校の団体にも声を掛けて合同合唱を企画。1997年1月、昭和音楽芸術学院のホールで3団体が参加して開いた催しが、コーラス交流会の始まりとなった。
退職後地域で指導
田山さんは麻溝台高校をはじめ、多摩高校(川崎市)や新磯高校(現在は閉校)などで教鞭を執った。県教育委員会に在籍していた際には、弥栄東高校の音楽コース設立に参画。2000年の定年退職後も、地域のコーラス団体を指導するなど、歌う楽しさを伝え続けている。
交流会には、田山さんが関わってきた学校や地域団体とのつながりから、年々多くのグループが参加。2020年1月には10団体、150人以上がステージに立った。コロナ禍にも活動は途切れず、「マスクを着けながら練習を重ねたことが印象に残っている」と振り返る。
歌いっぱなしの授業
今回を「最後」とした背景には、2012年から会場としてきた相模原南市民ホールが今年3月に閉館したことがある。田山さんは、穏やかな世の中をつくるために「歌う人を増やすこと」を目指し、その楽しさを伝えてきた。高校時代の教え子は「音楽の授業は、1時間のほとんどが歌いっぱなしでした」と当時の熱気を笑顔で語る。田山さんは「みんなで歌うと楽しい。最後は多くの人に来てもらいたい」と来場を呼び掛け、「満席になったらどうしよう(定員535人)」とおどけてみせた。交流会は今回で終わるが今後も別の形で活動は続けるという。
最後に指揮
第30回コーラス交流会は9月20日(日)、緑区橋本のほねごり杜のホールはしもとで開催される。午後0時30分開演。入場無料。10団体が参加し、田山さんは最後の合同合唱(群青、ハレルヤ)を含む3団体のステージで指揮を執る。
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