相模原市 緊急速報メールを開始 「避難勧告」などを携帯電話に一斉配信
相模原市はau、ソフトバンクの携帯電話で受信できる「緊急速報メール」を使った緊急時の災害、避難情報の伝達サービスを2月から開始した。緊急時に安全を確保するための重要な情報伝達ツールとして期待が寄せられる。
今回導入された「緊急速報メール」とは、KDDI(株)(au)、ソフトバンク(株)が提供するサービスの一つ。各社の緊急速報メール対応機種で、受信設定をすると、相模原市からの災害に関する重大な情報をメールで受け取ることができる(携帯電話の電波が届くことが条件)。防災メールマガジンと違い、メールアドレスの入力がなく、月額使用料、通信料はかからない。気象庁が提供する緊急地震速報と同じ仕組みだ。
市はこれまで大地震などの緊急時には、災害、避難情報のアナウンス手段として主に防災メールマガジンやひばり放送、エフエムさがみなどを活用してきた。しかし、東日本大震災を受けて、さまざまな方法でより多くの人に情報を発信する必要に迫られたことから、その手段の一つとして今回の緊急速報メールの導入に至った。市ではすでに、NTTドコモが提供する同様の情報伝達サービス「エリアメール」を昨年7月から活用。au、ソフトバンクに関しては今年1月末にサービスが開始されたこともあり、このタイミングでの導入となった。
「安心に貢献できれば」
緊急速報メールのメリットは、災害時、市内にいる人に「避難準備情報」「避難勧告」「避難指示」などの生命に係わる緊急性の高い情報を大量に一斉配信できること。市外には配信されない。日常、使っているメールとは違うシステムを利用するので、正月などにありがちな配信過多による回線混雑の影響も受けにくいという。県内では同じタイミングで横浜市、平塚市などが導入しており、他の自治体でもサービスの利用が進んでいる。
今回の導入を受けて市危機管理室では「多くのツールを利用して、より多くの方の安全、安心に貢献できれば」と話している。受信設定や対応機種の詳細は、各社窓口または市HPへ。
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