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地ビールで「藤野を知って」 販路広げ、地域活性目指す

経済

公開:2018年8月30日

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山口解さん。仕込み釜の前で=8月22日
山口解さん。仕込み釜の前で=8月22日

 「JAZZ BREWING FUJINO」は、今年5月に緑区佐野川に誕生したビール醸造所だ。そこで造られる地ビールは現在、主に藤野地域の小売店や飲食店で販売され、地元に浸透しつつある。代表の山口解(かい)さん(42)=緑区牧野在住=は、「販路を少しずつ広げ、ビールを通じて多くの人に藤野を知ってもらいたい。藤野の様々な資源とビールが結びつき、まちの活性化につながれば」と展望を話す。

 山口さんは8年前、東京都武蔵野市から子育てに良いと藤野に移住した。フリーで音響調整の仕事をしていたが、自分でビールを造りたいと都内で醸造を学び、藤野商工会が所有する観光振興施設「ゆずの里藤野」内に10坪ほどの小さな醸造所を構えた。ジャズの演奏家が即興で自由に掛け合いを楽しむ「ジャムセッション」をコンセプトの一つとし、「ジャズのようにビールの多様性を楽しんでほしい」と屋号を決めた。

 麦芽の粉砕から発酵、瓶詰めまで、作業は手伝ってもらうこともあるが基本一人。「小さい所だからこそ丁寧な仕込みができる」と山口さん。仕込みは週1、2回。1回で造れるのは約100リットルで、「他の小規模醸造所と比べても相当少ない」という。

 5月、第1弾の商品を世に送り出した。「AMP(アンプ) UP(アップ) IPA(アイピーエー)」(330ml)と名付けたビールは「ホップの香りと苦みが強いのが特徴」という、インディアペールエールというスタイルで、佐野川産の茶葉を香りづけに使用。藤野の店舗を中心に緑区の一部酒販店や都内などへ出荷し、ここにきて注文も増えてきた。瓶に加え生ビールの樽詰めも始め、8月18日には牧野の飲食店で地元の人や関係者らに披露した。

 今後は緑区以外の市内出荷も目論み、9月15日(土)には南区相模大野にある「sagamix(サガミックス)」で根小屋の蔵元「久保田酒造」と共同の試飲会を開く。「ビールを通じて藤野にもっと興味を持ってもらいたい」と山口さん。入居するゆずの里藤野が観光拠点として発展する構想もあり、山口さんは「醸造所が拠点となって地域振興に貢献しているケースは多い。藤野はアートや自然など観光資源が豊富な地域。地元と連携し、この場所に人を呼び込めるような仕組みを作り、まちを元気にしていけたら」と展望を語った。同醸造所や試飲会の問合せは山口さん【携帯電話】090・2491・7762へ。

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