橋本地区の有志らで発足した「相模原市緑区地域医療を支える会」(江成藤吉郎代表)は、コロナ禍で奮闘する相模原協同病院(橋本/井關治和病院長)を支援するため、10月1日(木)から広く寄付を募るクラウドファンディングを開始する。事務局の梶山純さんは、「病院関係者がその病院のためにクラファンで寄付を募る例は今まであったが、市民発信でスタートするのは初めてではないか」と話す。
1945年8月の開院以来、神奈川県北・多摩エリアの総合病院として中核的な役割を果たしてきた相模原協同病院。第二種感染症指定医療機関にも指定され、新型コロナウイルス感染拡大の最前線で患者の生命を守ってきた。
そんな同院を支援しようと、橋本を拠点に活動する奉仕団体「相模原橋本ロータリークラブ」が橋本地区を拠点とする経済団体・市民団体に声をかけ、7月に「相模原市緑区地域医療を支える会」を発足。橋本七夕まつり実行委員会や橋本・相原二本松商店街など約10団体が賛同した。支援方法は、より多くの人に支援を呼び掛けるため、インターネット上で寄付金を募るクラウドファンディング形式を採用。募金額(3千円・1万円・3万円・5万円)に応じてリターン(返礼品)がもらえるシステムだ。
目標1500万円
募集期間は10月1日(木)から11月30日(月)まで。より多くの地域住民の関心を集めるため、会のメンバーの店などに200本以上ののぼり旗やペナントを掲げるほか、9月28日(月)には同プロジェクトの公式HPを開設し、支援の詳細や協力を呼びかける予定だ。
目標額は1500万円。返礼品は、現在プロジェクトメンバーが検討中。記念銘板を設置し、そこに寄付者の名前を入れる案などが挙がっているという。同会の江成代表は、「この地域の人は同院にお世話になってきた人が多い」と感謝しつつ、コロナ禍で全国的にどの病院も経営が厳しい状況になっている現状にも触れ、「地域医療を支えてきたのは相模原協同病院。こんなときこそ、今度は地域住民の手で恩返しができたら」と協力を呼び掛ける。同会事務局によると、「今年6月に都内の病院で元勤務医らによる同様のクラファンが実施されたが、今回のように市民発信でスタートするのは珍しく、初のケースでは」としている。
同会では、クラファンと並行して、振り込みや募金箱の設置も検討している。詳細は同会事務局・梶山さん【携帯電話】090・3590・8152へ。
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