戻る

さがみはら緑区 ピックアップ(PR)

公開日:2023.02.23

『首や腰の痛み』知って得する脊髄脊椎のお話
その24「高齢者の『首下がり症』」について

 首下がり症は、座位や立位時に頭や首が下がってしまい、前方を向くことが困難となる疾患で高齢者に時々見られます。

 首下がり症の原因は単一ではなく、変形性頸椎症などの脊椎変性疾患、パーキンソン病などの神経疾患、多発筋炎などの筋疾患、薬剤や外傷の影響等、種々の病態による頚部の筋力低下や筋緊張バランス異常が指摘されていますが、十分には解明されていません。

 初期には骨盤を後方に倒してお腹を突き出した姿勢で頭を持ち上げ様としますが、徐々にこの姿勢を維持することは困難となり頭頸部や背中に重怠さや痛みを感じる様になります。進行すると顎が胸壁にくっ付き(chin on chest)、歩行や嚥下・呼吸が辛くなるため日常生活動作に大きな障害が出ます。胸椎や腰椎など背骨全体の姿勢変化(後弯―腰曲がり)とも大きな関連があります。

 原因疾患の治療とともに、初期にはリハビリテーションでの頚部伸展筋力強化や伸展可動域訓練、頚椎装具での筋緊張軽減が有効ですが、進行例では手術による後彎変形矯正固定が必要となる場合もあります。

 次回の「知って得する脊髄脊椎のお話」については3月23日に掲載する予定です。

■取材・協力

八王子脊椎外科クリニック/東京都八王子市万町173の1

【電話】042・655・5566

【アクセス】JR八王子駅南口からタクシー3分、『京王バス』万町1丁目下車、『神奈中バス』万町2丁目下車

八王子脊椎外科クリニック

東京都八王子市万町173−1

TEL:042-655-5566

https://www.hachioji-spine.jp/

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

さがみはら緑区 ピックアップ(PR)の新着記事

さがみはら緑区 ピックアップ(PR)の記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS