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町田版 公開:2011年11月3日 エリアトップへ

南極の過酷さ、素晴らしさを紹介 工藤栄隊長 経営者モーニングセミナー

教育

公開:2011年11月3日

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南極の氷を披露する工藤栄氏(10月27日撮影)
南極の氷を披露する工藤栄氏(10月27日撮影)

 町田市倫理法人会が主催する経営者モーニングセミナーが10月27日、ホテルラポール千寿閣で行われ、今回は南極観測隊越冬隊長を務めた工藤栄氏を招き、「孤立した南極での観測隊」をテーマにセミナーを開いた。

 工藤氏は東京大学理学系研究所で植物学を学び、博士課程修了後、現在の国立極地研究所に就職。専門は生態学で研究対象は水辺や水中の植物。現在は南極の湖とその周辺や湖中に生育する藻やコケが生き続ける仕組みを研究している。

 南極観測には第40次越冬隊に参加した後、夏・冬5回の観測実施を経て、2009年11月から2011年3月までの51次隊では越冬隊長を務めた。

 セミナーでは、南極での厳しい自然や、湖中での研究活動、隊員たちの普段の生活など越冬観測隊の様子を紹介した。隊員は30人程で、マイナス35℃の中での露天風呂や太陽がいっさい昇らない極夜の前日に隊員全員が正装して出席するミッドウインター祭、氷河と氷河の隙間に雪上車が飲み込まれそうになる画像や話にセミナー参加者らは固唾を飲んで聞いていた。

 工藤氏は「南極での研究は、地球の未来を読み解くこと。我々は南極観測にチャレンジできるチャンスを与えられた。過酷な自然環境や限られた人材・資材で与えられたことをやり遂げてこそ観測隊。”自分が自信を持って南極観測してきたんだぞ”と家族に話せるような活躍を自ら行い、隊員たちにもできるような機会をつくっていきたい」と話した。

 セミナーには工藤氏が持参した南極の氷も披露され、参加者らはその気泡が詰り、融けると気泡からパチパチと音がする3000年間かけて凍った氷に悠久の時の流れを感じていた。
 

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