約1万年間続いた縄文時代の土器や土偶、装飾品をはじめ、数多くの住居跡や太古の祭祀場が発掘された知られざる縄文王国「町田市」。1966年には、藤の台団地の造成工事中に縄文式住居跡が発掘され、そこから炉跡や土器などが出土した。1971年に縄文式竪穴住居が弥生期の住居と共に復元され、本町田遺跡公園として開園している。また小山町の田端遺跡には縄文時代後期から晩期にかけて作られたストーンサークル(田端環状積石遺構)が発掘されているほか、市内に様々な縄文遺跡が点在している。
そんな縄文文化に触れられるイベント「東京町田・縄文アートフェス」が2月28日(土)、町田市青少年施設ひなた村で開催される。主催は町田市観光コンベンション協会とNPO法人jomonismからなる同フェス実行委員会。
「感じる」「知る」「歩く」「ふれる」縄文づくしの一日―。様々な体験ができるイベントは全て参加費無料。「縄文土器の野焼き」は午前9時〜午後3時に開催。野焼き技法の第一人者、猪風来(いふうらい)氏の指導により、縄文時代の野焼き方法で6時間かけて焼成する。野焼きの際にはアイヌの伝統儀式「カムイノミ」も行われる。要事前申し込み。先着30人。野焼きする土器は参加者が2月15日にひなた村で事前作成する。
「縄文シンポジウム」は午後2時〜4時30分、カリヨンホールで開催。「縄文王国・町田から発信する21世紀の縄文文化」をテーマに国学院大学名誉教授の小林達雄氏や町田市にゆかりのある人たち、縄文アーティスト、考古学者らによるパネルディスカッション。当日先着250人。
「町田の縄文遺跡を巡るツアー」は午前9時30分〜午後1時に催行。縄文時代の住居跡が残る本町田遺跡公園をはじめ、田端遺跡など市内の関連施設をバスで巡るモニターツアー。要事前申し込み。先着20人。
「縄文ワークショップ」は黒曜石のアクセサリー作り、石器作りなど、手や体を動かしながら縄文文化を体験・学習する。午前11時〜午後7時、当日随時受付。混雑状況などにより人数制限あり。
事前申し込みは町田ツーリストギャラリー(町田市観光コンベンション協会内)ホームページ(http://machida-guide.or.jp)か同ファックス【FAX】042・850・9312(受付午前10時〜午後7時)へ、氏名・住所・電話番号・年齢を記入し応募を。いずれも今月1日から募集を開始している為、応募締切の場合あり。
同イベントは、都内の地域から地域資源を活用するための企画案を募集し、旅行者誘致に繋げていくことを目的とした東京都が実施する「地域資源発掘型実証プログラム事業」の取組みの一環によるもの。イベントの問合せは東京都事業の委託機関・パシフィックコンサルタンツ株式会社【電話】042・372・3297へ。
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