神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
町田版 公開:2017年4月13日 エリアトップへ

熊本地震から1年 「現地の現状を知ってもらいたい」

社会

公開:2017年4月13日

  • X
  • LINE
  • hatena
店頭に立つ大田黒順司さん
店頭に立つ大田黒順司さん

 明日、4月14日は熊本地震からちょうど1年。現地のシンボルである熊本城をはじめ、被災地の復興状況はなかなか届いてこない。町田市内で関わりのある人たちに現状を聞いた。

自分たちができることを

 法政大学(多摩キャンパス/相原町)に通う松田成美さん(2年)は同大多摩ボランティアセンターの学生スタッフとして、地域社会と関わり合いながら様々な活動を行っている。昨年の入学後に発生した熊本地震を機に「熊本チーム」を作り、リーダーとして活躍。メンバーとともに夏休みに2回、今年2月にも益城町の被災地を訪れ、ボランティア活動を行った。

 避難所となっていた町の体育館で、段ボールハウス、パーテーションの片付けや、子どもたちの世話をした。その活動を通して、地震で怖い思いをした子どもたちからは『ふれあい』が求められていると感じた。「歳も近い分、甘えてくれた。家が倒壊し、両親ともに勤めに出なくてはならないという家庭も多く、放課後や休みの間は何もすることができない。仮設暮らしで狭苦しい思いもしています。私たちは、建物を建て直すなどのハード面ではなく、ソフト面で役立てると感じました」と話す。現地の大学やNPOと連携し、集会所での映画鑑賞会や食事会などを企画している。

 体育館は今年に入り、解体することに決まった。「そんな危ないところで皆が暮らし、私たちも活動をしていたんです」。家具や食器が落ちてきた怖い思いを経験し、日常でも紙皿や紙コップを利用する人や頑丈なトレーラーハウスに住む人も。「現地に行かないと皆さんの苦労はわからない」。再度熊本へ。今は助成金申請の企画書作りに奔走している。

 明日14日は、多摩キャンパスを会場に復興の祈りを込めた竹灯篭を行う。

現地の食材を提供することが一番の支援

 町田駅前にある熊本ラーメン店「火の国○」。阿蘇の実家で母親が栽培する高菜を、20年以上提供し続けている店主・大田黒順司さんにとって、被災当事者としての1年が経つ。「支援を直接手渡し隊」として何度も熊本にわたり、被災した実家だけでなく現地に支援物資を届けてきた。「これまで多くの人に支えられました」と感謝を述べる。その上で「震災は発生したその時だけではなく、今も続いています」と話す。余震や震度の出ないような継続的な揺れにより、体調を崩している母親。傾いた家も、全壊でないという理由で思うような助成を受けられず、建替えることもままならない。「今後も阿蘇の高菜や熊本の食材を使い続けて支援する。それが町田にいる自分ができること」と力を込めた。
 

高齢者とふれあう松田さん達
高齢者とふれあう松田さん達

町田版のローカルニュース最新6

2回目の成人式、28日に

マチダブル 参加者を募集

2回目の成人式、28日に

4月18日

敗戦も最多の入場者数

敗戦も最多の入場者数

ホーム戦 3万9080人

4月18日

十種王者の「隠し湯」に

十種王者の「隠し湯」に

 国士大選手 木曽の銭湯で癒す

4月18日

「オペラの魅力 知る機会に」

「オペラの魅力 知る機会に」

森澤かおりさんインタビュー

4月18日

金井で花祭り

金井で花祭り

名物の足湯に人

4月18日

介護の入門的研修

介護の入門的研修

町田で始める介護のしごと

4月18日

あっとほーむデスク

  • 4月11日0:00更新

  • 3月28日0:00更新

  • 3月14日0:00更新

町田版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月18日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook