高層ビルなどの階段を駆け上がるスポーツ、「階段垂直マラソン」(バーティカル・ランニング)をご存じだろうか。これはスカイランニングと呼ばれる、山岳や超高層ビルを駆け上がる(駆け下る)スピードを競う競技の「都市型種目」として位置づけられるもの。
小山町在住の上杉博一さん(35)が今月4日、「あべのハルカス」(大阪市)で開かれた同競技の世界大会「バーティカル ワールドサーキット 大阪大会 ハルカススカイラン」一般エリートの部(15人の選抜カテゴリー)で3位に入賞した。同大会は、あべのハルカス60階(288m)までの1610段の階段を一気に駆け上がり、そのタイムを競うというもの。タイムは10分8秒だった。
上杉さんはもともと「スカイ・クラシック」という山岳を駆け上る種目に取り組んでいて、トレーニングで階段を走ることはあった。その流れで昨年9月の「東京タワー階段競争」に出場。そこで好成績を収めたことから、「距離は短いのに終わった後キツい」この種目に適性があることに気が付いた。その後、本格的に練習を始め、さまざまな大会にエントリーし、経験・実績を積み重ねていった。今年6月の同大会では順位を個人総合3位に伸ばすなど、着実に力を付けている。
ふだんは相模原市の小学校の教員として勤める上杉さん。「この競技は短い時間で自分を追い込めるのがよいところ。教員をしつつ、時間を見つけてはトレーニングを重ねています」
今年の好成績を受け、来年は海外遠征も予定している。上杉さんは「終わった瞬間の達成感・出し切った感が階段垂直マラソンの魅力。まだまだマイナーなスポーツなので多くの人に知ってもらえたら」と話していた。
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