育てやすさや見た目のかわいらしさから癒しの魚として幅広い層に人気のメダカ。ブームが続く中、現在もっとも熱いのが品種をかけあわせてつくる改良メダカの世界だという。市内在住で日本メダカ協会湘南支部長の広川正一郎さん(47)に話しを聞いた。
ニシキゴイ、金魚に続く”第三の観賞魚”として注目される改良メダカ。愛好家は国内にとどまらず、ドイツや韓国など世界各地に広がっている。ブームのきっかけが品種改良により、本来はいなかった色やヒレの長いタイプなどが生まれたこと。国内で行われる品評会では、アマチュアからプロまでが自慢のメダカを出品して競い合う。
予測不能の奥深さ
「日本の風土に合っているので誰でも簡単に飼育でき、気軽に始めることができる点も人気なのでは」と広川さん。改良メダカ歴は約10年。自宅では10品種以上のメダカを飼育し、さまざま品種を交配した100個以上の水槽が所せましと並ぶ。メダカは1ペアから200〜300匹の子が生まれる。色や形など、先祖までさかのぼって遺伝が現れるため、成長するまでどのようなメダカができるか予測できない奥深さがあるという。新種になると価値がはね上がり商売にもなるが、広川さんはあくまでも楽しむことが一番の目的だ。
品評会には上からの見た目や横からの姿、単体、バラエティなどさまざまな部門があり、広川さんもいくつかの部門で一席(1位)になった経験がある。今年は新型コロナの影響で中止になったが、来年5月に予定される品評会への出品を目指して改良を続ける。
また、湘南支部では改良メダカの普及活動に力を入れ、過去にはぽっぽ町田で展示会を開いたことも。メダカすくいコーナーでは多くの人が楽しんだという。「コロナがおさまったらイベントも再開したい」と話した。
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