町田 コラム
公開日:2021.05.13
豊臣秀頼黒印状
こどもの日の贈り物
協力:泰巖歴史美術館【電話】042-726-1177
こどもの日は端午の節句とも言います。こどもたちが元気に育ち、大きくなったことをお祝いする日です。
もともと端午の節句は中国の邪気払いの風習で、奈良時代には日本に伝わって宮廷の行事となります。行事に用いた「菖蒲(しょうぶ)」が、「尚武(武を尊ぶこと)」と音が同じで、菖蒲のとがった細長い葉が武士の道具に似ていることから、武士の時代には重要な行事の一つとなりました。
こちらの史料は、豊臣秀頼(豊臣秀吉の二男)が直江兼続(五大老上杉景勝の家臣)に出した手紙です。端午の節句のお祝いとして贈られた帷子に対するお礼が書かれています。江戸時代には、この時期に菖蒲帷子という夏用の単物を着用する風習がありました。そして江戸時代には、端午の節句が民衆にも広まり、現在のような形になりました。
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