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町田 文化

公開日:2022.01.27

人物深掘りコーナー
「UMA」って知ってる?

  • 實吉さんが書いた歴代の著作の一部

 40歳以上の人なら、一度は聞いたことがあるネッシー、ツチノコ、雪男などの幻の動物たち。目撃情報や写真などはあっても、捕獲されたことはなく、その存在自体が疑われてしまうこともあり、度々、テレビ番組で特集されていた時代があった。

 そんな番組に何度も出演し、幻の動物たちを「未確認動物(Unidentified Mysterious Animal=UMA)」と表現したのが、動物ライターとして活躍していた、市内在住の動物研究者・實吉達郎さん(92)だ=人物風土記で紹介。一昨年、コロナ下で動画配信サイト「YouTube」でチャンネルを開設。動物や昆虫、恐竜などについて多様な切り口で語る動画を配信している=写真(上)。

 實吉さんはネッシーやツチノコについて「いるかどうかは別として」と前置きし、「爬虫類なのか、両生類なのか、どんな場所に生息しているのか、大きさはどのくらいなのかという情報を集めて、分類をしっかりしたかった」と当時を振り返る。「『怪獣ですか?』 と聞かれることが多かったが、生物学上はそんな生き物はいない。だから”未確認動物”と言ったのかなあ」と記憶をたどる。

 實吉さんは、視聴者に面白く、分かりやすく動物の事を伝えたパイオニア的存在だ。自身を「素人動物学者」と評し、UMA関連著作の他にも図鑑や専門書の監修も務めた。当時の著者紹介には「理論と体験を持ち合わせながらアカデミズムに流されない」とある。学者としての知識を持ちつつも、大衆に寄り添い発信する姿勢は今も変わらない。

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