小田急百貨店町田店6階北側エスカレーター前特設会場に現在、ペットボトルや家庭で出るプラスチックごみで作られたオブジェが飾られている。この「海からの5グラムプラ・メッセージボトル」と題したオブジェは、光を使った空間デザインを学ぶ桜美林大学芸術文化学群の学生と、市立金井中学校の生徒がタッグを組んで制作したもの。展示は9月29日(木)まで。
世界自然保護基金(WWF)によると、世界中の人々はすでに毎週5gのマイクロプラスチック化した粒子を、魚介類などを通じて摂取している可能性があるという。今回の展示は多くの人に海洋プラごみの問題に関心を持ってもらう目的で実施した。同大ではこれまでにも様々な形で啓発や展示を行っている。
学生の実体験を形に
造形に使用した素材は実際に鎌倉市の海岸や町田市内を流れる境川で学生たちが集め、また鎌倉市、川崎市の協力を得て海や川に廃棄された漁網を入手しデザインのベースとした。過去の展示を見た町田市教育委員会の依頼により中学生とのコラボ制作となった今回。ペットボトルのカプセルの中には、家庭で出た「5g」のプラゴミを使って中学生が作った魚や海の生物を入れた。同大4年の鈴木菜摘さんと吉田愛莉さんは「イメージをどうすれば分かりやすく伝えられるか苦心した」「自分たちだけだと形状のクオリティに重点を置きがちになるので、中学生たちのアイデアで、さまざまな形のものが集まっていいバランスになったと思う」などとそれぞれ感想を話した。
なお、オブジェは監修した同大の田中敬一教授により北海道で行われたリサイクルアート展に出品され、応募総数310点のなかから4点だけ選ばれる審査員特別賞を受賞した。
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